不用品回収の積み放題サービスとは?メリット・デメリット7選
引っ越しなどに際して不用品が発生した場合、「不用品回収業者に引き取ってもらう」という選択肢を考える人も多いでしょう。その際気になるのが料金プランの種類ですが、一般的な不用品回収業者では、「積み放題プラン」を用意するケースが多くなっています。
さまざまなメリットがあるとして、不用品回収関連の情報で話題になりやすい「積み放題プラン」ですが、一体どんなサービスなのでしょうか。
本記事では、不用品回収における「積み放題プラン」の内容と、そのメリット・デメリットの双方について詳しく解説していきたいと思います。
積み放題プランとは?単品回収との違い
「積み放題プラン」とは
不用品回収における「積み放題サービス」とは、トラックなどの車両に積み込むことができれば、荷物の量にかかわらず一定料金で利用できるというプランです。優良な業者であれば、運搬作業費や出張費用等も全て定額料金に含まれることが多くなっています。大量の不用品をまとめて処分したい場合に便利なサービスです。
プランの内容は用途に応じて、軽トラックから3トン以上のトラックまでいろいろな種類があり、一般家庭では、軽トラックから2トントラック程度までのプランの利用が多くなっています。
一方、オフィスの退去などの場合では、4トン以上のトラックを複数台使用することもあります。
単品回収との違い
不用品回収の「単品回収」とは、品目ごとに回収金額が設定されており、1個いくら、という具合に支払う方式を指します。
こちらは「積み放題」とは異なり、作業費や車両費等の基本料金は別に設定されることが多くなっています。ただ、回収する品物によってはそれらの料金をサービスとする場合もあり、特に新品同様の白物家電やブランド家具などについては、買い取りによって結果的にプラスが生じることもあります。
処分したい不用品がそれほど多くない時に向いたプランとなっています。
積み放題のメリット・デメリット
不用品回収でよくある「積み放題サービス」は、上記のようにまとまった量の不用品を処分したい時に便利なプランです。ここからはその具体的なメリットを紹介すると共に、反対のデメリットについても解説していきたいと思います。
メリット
不用品が多い場合の回収コストを抑えやすい
一時に大量の不用品が出てしまい、すべて処分しなくてはならないという場合、それら1つ1つを個別に捨てていると、必要なコストは馬鹿になりません。たとえ1個数百円程度だったとしても、品数が数十にのぼれば、総額はかなりのレベルになります。
そうした時に、「積み放題プラン」で不用品回収を頼めば、どれだけ数が多くても一定の額で引き受けてもらえますから、単品回収の場合よりコストを抑えられます。業者側もさまざまなニーズに応じたプランを用意しているので、自分に合うもっともお得なプランを選びやすいというメリットもあります。
分別の手間が省ける
「積み放題サービス」のメリットとして、「分別の手間がかからない」ということも挙げられます。
自分でゴミを処分するとなると、ただ捨てるだけでなく、分別作業の必要が生じます。可燃ゴミ・不燃ゴミはもちろん、粗大ゴミやリサイクル品等も分けておかなくてはなりません。こうした作業は、不用品の数が多いほど厄介です。
一方、「積み放題サービス」で不用品回収を依頼すれば、対象外の物を除いてまとめて引き取ってもらえるので、自分で分別する必要がありません。判断が難しい品物についても、業者側に分別を任せられて便利です。ただ、業者によっては分別されてあることが回収の条件という場合もあります。
すぐに回収してもらえる
「比較的早く回収が終わる」という点も、不用品回収の「積み放題サービス」のメリットの1つです。
回収のスケジュールは業者側の都合にもよりますが、早ければ即日見積りで回収してくれるケースも多くなっています。そのため、いつまでも片付かずに不用品に場所を取られるという心配がありません。一方自治体の回収に出すとなると、回収日は決まっている上に先着順になるため、時期によっては最悪1ヵ月以上待たされることもあります。
なるべく早く不用品を処分してしまいたいという場合には、便利なサービスと言えます。
搬出を任せられる
自分で不用品を処分する場合は、分別だけでなく、運び出しも自らやる必要があります。持ち運びやすいサイズや重さの物ならまだしも、大型の家具や家電などを動かすのは、体力に自信のある人でも決して楽ではありません。階段を使う場合などは、なおさら大変でしょう。
それに対し、「積み放題プラン」なら、業者のスタッフに搬出作業をすべて任せることができます。もちろん品数の多さは無関係で、依頼者は自分で動く必要がありません。体力に自信のない人や高齢の方などにとっては、大きなメリットでしょう。
処分する品が増えても追加料金がかからない
最初に見積りした時から作業当日までの間に、処分したい不用品が増えてしまうというケースはよくあります。たとえば、引っ越し作業の際に予定外のゴミが発生したり、当初は残すつもりだった家電等を、気が変わって捨てることにしたといったケースです。そうした場合でも、「積み放題プラン」なら基本的に追加料金なしで利用できるというメリットがあります。
当日に多少回収量が増えたとしても、トラックに収まる範囲であれば、新たに料金は発生しません。これは、「単品回収」にはない利点と言えます。
デメリット
返って割高になることも
不用品回収の「積み放題プラン」のデメリットとしては、「回収する品が少ないと、割高になってしまうこともある」という点が挙げられます。
料金は業者などによって異なりますが、軽トラックの「積み放題」だと、大体10,000円ほどかかるのが通常です。一方2~3個程度の不用品で「単品回収」を利用した場合、こちらもケースによりますが、それより安い値段で依頼できることも多くなっています。
ですので、処分したい品がそれほど多くない時は、どちらが得かよく検討してから判断した方が良いでしょう。
対象外の品物もある
不用品回収の「積み放題プラン」のデメリットとして、「回収してもらえない品目がある」という点も挙げられます。
「積み放題」は大量の不用品を一度に引き取ってもらえるとは言え、どんな物でもOKというわけではありません。たとえば生ごみや食品、液体、マッチやスプレーなどの危険物といった物は、通常回収の対象外となっています。ですので、そうした物に関しては、自分で処理する必要があります。
「積み放題」の対象品目については、見積り依頼時に確認しておきましょう。