仏壇の処分方法4選と注意点3選

仏壇の処分方法4選と注意点3選

遺品整理の際扱いに困るものはいくつもありますが、中でも仏壇の処遇には頭を悩ませるところでしょう。引き取るのも無理なので処分したいと思っても、普通の品物とは違うためどう処理すれば良いか分かりにくいところです。

本記事では、遺品整理で仏壇を処分したいと考えている方のために、具体的な4つの処分方法について詳しく紹介していきます。また、その際の主な3つの注意点についても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

処分方法

菩提寺への依頼

菩提寺とは先祖代々の墓が置かれているお寺のことで、これがある場合はそちらへ相談すると、閉眼供養と合わせて引き取りも行ってもらえます。この方法のメリットとしては、よく知っている住職にお願いできるので、安心感が大きいという点が挙げられます。

引き取り後の仏壇は、多くの場合お焚き上げによる処分となります。引き取りに際してはお布施として費用がかかるのが通常で、金額に決まりはありませんが、平均すると5万円ほどが相場となります。

ただ、近年は防災などの理由から仏壇の引き取りを断るケースも多く、その点については事前に注意が必要です。

仏壇・仏具店への依頼

仏壇の主な処分法の1つには、「仏壇・仏具店へ依頼する」というものも含まれます。

仏壇を販売する店舗の中には、古い仏壇の引き取りを手掛けるところが多くなっています。寺院とのかかわりが薄い場合などは、こうした引き取りに対応する店舗に相談してみるのも良いでしょう。処分と合わせてお性根抜きを実施している店舗もあり、そうしたところに頼めば手間を省略できます。

ただ、こちらの方法は費用が高くなる傾向があります。相場は2万円~8万円と、大きさなどの要因でかなり差が出るので、事前に見積りを取ってしっかり比較検討しておくのがおすすめです。

リサイクル業者への依頼

仏壇の処分では、リサイクル業者を活用することも可能です。

こちらの処分法のメリットは、比較的コストが安いという点で、場合によっては無料あるいは買取での処分も可能となっています。その反面、機会が限られるというデメリットもあります。中古の仏壇は需要が少なく、引き取りに応じる業者はあまり多くないのが実情です。

また、引き取ってもらえたとしても雑に扱われるケースもあるので、丁寧な処分を望む場合は向かない方法と言えます。閉眼供養も行わないことがほとんどなので、菩提寺で事前に済ませておく必要があります。

自治体への依頼

仏壇を処分するにあたっては、廃棄物として自治体に回収してもらうという方法も選べます。

この場合は通常粗大ごみとして出すことになりますが、一番のメリットは何と言っても、費用が安く済むという点でしょう。金額は自治体によって異なるものの、高くても2,000円ほどしかかかりません。その一方で、指定の回収場所まで自力で運ばなくてはならないという難点もあります。サイズが大きいほど厄介ですし、人の目にさらされることにもなります。

ほかに分解して燃えるごみとして出すという方法も選択可能ですが、こちらはこちらで気分的な抵抗が大きいというデメリットがあります。

注意点

上で紹介したように、仏壇は特殊な品だけに処分自体が難しくなっていますが、それにまつわる関連事項でも注意を要するポイントがいくつかあります。ここでは、そうした仏壇の処分に付随する主な注意点を3つ挙げて解説していきます。

位牌の処置

仏壇の処分にあたり注意が必要なのが、位牌の処置です。位牌は故人の魂が宿ると考えられるもので、仏壇の処分後も手元に残すケースは少なくありません。仏壇なしで位牌のみを祀っても問題はありませんが、可能であれば新しい仏壇を用意してそこへ納めるか、もしくはお寺に預けて供養してもらうのが最善です。

位牌を処分せざるを得ないという場合は、菩提寺に頼んで閉眼供養をしてもらわなくてはなりません。こちらは位牌に宿る魂を抜き取る儀式を指し、「脱魂式」や「抜魂式」と呼ぶ宗派もあります。

宗派による違い

仏壇の処分にあたっては、宗派ごとのやり方の違いも事前に踏まえておく必要があります。

仏教の多くの宗派では、上記のように仏壇の処分時に閉眼供養(魂抜き)を行うようになっています。しかし、浄土真宗では「仏壇や位牌に魂は宿らない」という立場を取っているので、閉眼供養は行わず、代わりに「遷仏法要(遷座法要)」という仏へ感謝し移動をお願いする儀式が行われます。

また、創価学会の仏壇は、一般の仏具店では引き取りをしないのが通常です。そのため処分にあたっては、創価学会専門の仏具店に引き取りを頼むか、地区会館へ本尊を返却して仏壇は粗大ごみに出すなどの手段を取る必要があります。

中身のチェック

仏壇の処分に際しての注意点としては、「中身のチェック」も重要です。

仏壇には引き出しや小物入れが付いていますが、これらは数珠や経典、遺影といった仏具関連の小物や、通帳や印鑑、家系図など貴重品の保管場所として使われることもよくあります。こうしたものはややもすると、長年放置したままになって入れたことを失念しがちです。

気づかずに処分してしまうと取り返しがつかないので、そうした引き出しの類は必ず中をあらためるのを忘れないようにしましょう。中には表面からはわかりづらい引き出しもあるので、奥の方までしっかり調べるのが大切です。

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