無料業者とありがちなトラブルと無料の悪徳業者の特徴4選
目次
不用品の処分は、自分で行うには面倒な行為です。そこで重宝されるのが、代金と引き換えに回収してくれる「不用品回収サービス」ですが、中には「無料で回収します」などと謳う業者も多くなっています。
しかし、実際にはこうした業者に関わると、思わぬトラブルに巻き込まれるケースも多く、依頼は避けるべきと言われています。
本記事では、不用品回収で無料を謳う業者とありがちなトラブルの例と、そうした悪徳業者に見られる特徴について解説しますので、不用品回収サービスの利用を考えている人は参考にしてみてくだい。
無料業者とよくあるトラブル
「無料」と言いつつ高額な請求をする
無料を謳う業者との契約で起こりがちなトラブル、1つ目は、「後で高額な請求をされる」というものです。
悪徳な不用品回収業者の手口として、先に「無料で回収します」と触れ込んでおきながら、作業を終えた時点で高い料金を請求するというものがあります。請求は数万円に及ぶことも多く、抗議しても聞き入れられません。この手のトラブルに遭遇するケースは、残念ながら毎年数多く発生しています。
悪徳業者の言い分としては、「回収は無料だが運搬費用などがかかる」というものですが、これは典型的な詐欺行為です。そもそも不用品回収を無料で行っていては、間違いなく赤字なので、こうしたことは実際にはありえません。ですので、「無料」というフレーズに惑わされないことが大切です。
回収した不用品を不法投棄する
無料の不用品回収業者との間で起こりがちなトラブル、2点目は、「回収した不用品を不法投棄される」というものです。
「無料回収」を謳う業者の中には、後だしで費用を請求するだけでなく、回収した不用品を空き地や山林などに勝手に捨ててしまうところも少なくありません。業者が回収した不用品は、各自治体の処分場へ持ち込んで処理するのが通常ですが、このように他人の土地に捨てる行為は、当然ながら法律違反に当たります。
こうした不法投棄は、長年にわたり大きな社会問題となっていますが、回収を依頼した側にも決して無関係ではありません。場合によっては、依頼者の責任が問われるケースもあります。最悪損害賠償を求められる恐れもありますので、回収業者選びは慎重に行うことが大切です。
無料とうたう悪徳業者の特徴
不用品回収サービスで多い「無料」をアピールする悪徳業者ですが、こうした業者には、いくつか共通する特徴があります。トラブルを未然に防ぐ上で、それらについて知っておくのは有益でしょう。以下では、そうした特徴を4つ挙げて紹介していきます。
トラックで巡回しながらスピーカーで宣伝する
大音量で「ご家庭のごみを無料で回収します」などとスピーカーで流しながら、住宅街をトラックで巡回している光景をよく見かけますが、こうしたタイプの業者にはあまり声をかけない方が良いでしょう。上記のように、不用品回収は無料では成り立たないビジネスですから、このアピールはほぼ信用できません。その上、回収業に必要な許可も得ていない可能性が高くなっています。
「無料回収」と書かれたチラシを配る
家のポストに「不用品を無料で回収します」などと書かれたチラシが入っていることもよくありますが、こうした宣伝をする業者も信用できません。もちろん、チラシの配布自体は優良業者でも行いますが、「無料」とは書かないのが通常です。一方、悪徳業者の場合、チラシに「○月○日に無料回収に回るので、不用品を外に出しておいてください」などと書き、その通りにすると、業者の欲しいものだけ回収して後は残していくというケースが多くなっています。
空き地などに「無料回収」ののぼりを立てる
無料を謳う悪徳な不用品回収業者の特徴として、「空き地や店舗などに“無料回収”の看板を出している」ということも挙げられます。こうした業者は「拠点型」と呼ばれるタイプで、看板を見た人が持ってきた不用品を、個別に引き取る形態を取っています。この手の業者は無許可営業のパターンが多く、さまざまな理由をつけて費用を請求されるケースもあるので、要注意です。
インターネットに「無料回収」の案内を出す
続いての悪徳業者の特徴は、「インターネットで“無料回収”の案内を出す」というものです。こちらは「インターネット型」回収と呼ばれるタイプで、ホームページなどで「無料で回収します」などと宣伝し、各家庭から連絡を受けて回収する形を取ります。何度も言うように、優良な業者であれば、「無料回収」を謳うことはありません。こうしたアピールをする業者は、無許可で営業している可能性が高いので、信用しないのが賢明です。