ペット向けウォーターサーバーを選ぶポイントと注意点

ペット向けウォーターサーバーを選ぶポイントと注意点

ペット向けウォーターサーバーを選ぶポイントと注意点

【ポイント1】ミネラル成分が少ない軟水がおススメ!

ペット向けのウォーターサーバーを選ぶ時に最も気を付けたい注意点は、使われている水が「軟水」であるかどうかです。水は、マグネシウムやカルシウムといったミネラル成分の含有量(=硬度)によって「硬水」と「軟水」の二種類に分かれますが、ミネラル成分を多く含む硬水は消化しにくいため、犬や猫などの消化器系により多くの負担がかかってしまいます。特に、内臓の未発達な子犬・子猫や、内臓機能の衰えた高齢のペットには、絶対に避けなければいけません。また、硬水を飲み続けることによって体内に蓄積されるミネラル成分は、犬や猫といったペットのかかりやすい病気としてよく耳にする「尿路結石」の原因にもなってしまいますので、健康面でのリスクを考えても、硬水は避けるべきであると言えるでしょう。
一般的に、ウォーターサーバーで扱われる水は「天然水(ナチュラルミネラルウォーター)」ではなく、天然水にミネラル成分を加えた「ミネラルウォーター」などもあります。添加されるミネラル成分によって硬度が変わりますので、ペット向けのウォーターサーバーを選ぶ際には、水の硬度をよく比較して、より低い「軟水」を選ぶようにしましょう。ちなみに、世界保健機関 (WHO) の基準では、硬度60未満の水を「軟水」と指定しています。

【ポイント2】無添加のRO水や天然水がおススメ!

軟水の中でも、最もおススメできるのが「無添加のRO水」と「天然水」です。現代の水道水には、塩素や環境ホルモンなどの有害物質が微量ながら含まれている可能性があります。私たち人間には飲んでも問題がないとは言え、犬や猫といったペットにとっては、摂取し続けると影響がないとは言い切れません。「RO水」とは、水道水をRO(Reverse Osmosis)膜(逆浸透膜)と呼ばれる特殊なフィルターでろ過し、細菌、ウイルスといった不純物を99%除去した、「純水」に近いきれいな水のことを言います。ただし、不純物と一緒にミネラル成分も取り除かれてしまうため、ろ過した後にミネラル成分を添加するケースも多くあります。このように人の手によって加えられたミネラル成分は、自然に溶け込んだミネラルと比較すると犬や猫といったペットにとって消化しにくい成分である可能性があります。ペット向けのウォーターサーバーを選ぶ際は、成分表示をしっかりと比較して、できるだけ「無添加のRO水」を選ぶようにしましょう。
また、天然水とは、ろ過、沈殿、加熱殺菌処理以外は何もしていない、特定水源より採水された地下水のことです。犬や猫といったペットにとっては、自然の摂理に近い、最も身近な飲み水であると言えます。ただし、天然水のウォーターサーバーの中にも硬水のものもありますので、硬度はしっかりとチェックしてください。

【ポイント3】ウォーターサーバーの水はこまめに交換!

水道水は残留塩素によって殺菌されていますので、ある程度の期間汲み置きしておいても問題はありません。一方、ペット向けのウォーターサーバーで使われている「ミネラルウォーター」や「無添加のRO水」、「天然水」などは、水道水のように菌の繁殖を抑えるための消毒剤は使用されていませんので、外気に触れると雑菌が繁殖しやすい状態となってしまいます。また、犬や猫のお口周りのトラブル(食べかすはもちろん、歯石や歯周病など)からも、飲み水に雑菌が入り込んでしまうことがあります。
そのため、ペット向けウォーターサーバーの水を汲み置きすることは避け、こまめに変えてあげることが必要となります。夏場など雑菌が比較的繁殖しやすい季節は、特に注意を心がけてください。長期の旅行や出張といった、ペットを置いて長い間家を空けなければならない場合は、その時だけ臨時で水道水を使用することも得策と言えるでしょう。

【ポイント4】ウォーターサーバーの水は常温で、摂り過ぎに注意!

犬や猫といったペットに水を与える際は、その温度も重要な注意点となります。真夏の暑い日中などは、冷やしたお水を与えたくたくなるものですが、できるだけ常温の水を与えるよう心がけてください。冷水の飲みすぎは、嘔吐や下痢といった消化器系のトラブルを引き起こす原因にもなってしまいます。ウォーターサーバーの設定温度が低い場合には、お湯を加えて温度を調節することも有効な手段です。
また、水の与え過ぎにも注意しましょう。一般的に、犬や猫は、体重1キロ当たり約50ccの水分を一日で摂取すると言われています。体重5キロの猫や小型犬なら250cc。ハードな運動をした後でも、倍量まで飲むということはありません。私たち人間と比較しても、ペットの摂水量は決して多くはないということをしっかり認識して、コントロールしてあげることが必要となります。反対に、たくさん水を飲むようならば、それは病気のサインですので、注意して見てあげましょう。

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