リターナブルボトル方式とは?メリットとデメリット7選
ウォーターサーバーの導入を検討する際、考慮すべき点はいくつかありますが、「宅配方式」もその1つに入ります。ウォーターサーバーの宅配方式は、「リターナブルボトル方式」と「ワンウェイボトル方式」の2つに大別され、それぞれ異なる特徴を持ちます。どちらについてもある程度知っておきたいところですが、
本記事では、このうちリターナブルボトル方式の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
リターナブルボトルとは
ウォーターサーバーの「リターナブル方式」とは、使用済みで空になったウォーターボトルを業者が回収し、洗浄・殺菌処理を施した後、再びウォーターボトルとして利用する宅配方式を指します。この方式で使われるボトルが、「リターナブルボトル」です。「リターナブル(returnable)」は、「返却・回収が可能」といった意味になります。
リターナブルボトルは、一般に硬くて頑丈なポリカーボネート樹脂でできており、変形しにくい点が特徴です。水の使用に伴い、ボトル内には空気が入っていきます。ボトルのサイズは大きめのものが主流で、むき出しの状態でサーバーにセットするタイプが多くなっています。
メリット・デメリット
ウォーターサーバーのリターナブルボトルは、従来からある宅配方式ですが、現在でも広く利用されています。それでは、具体的にどのような利点があるのでしょうか。また、難点についても気になるところです。以下の項目では、リターナブルボトル方式のメリットと共に、デメリットについてもいくつかピックアップして紹介していきましょう。
メリット
環境への配慮がある
ウォーターサーバーのリターナブルボトルのメリット、1点目は、「環境にやさしい」ということです。
リターナブル方式は、上でも述べたように、ボトルを使い終わったら業者が回収し、再利用するシステムとなっています。同じボトルを繰り返し使用することで、ゴミを出す機会が減るため、環境への負荷が少なく済みます。
近年は、プラスチックごみの廃棄による海洋汚染や温室効果ガスの発生が重大な問題となっていますから、こうした配慮の意味は大きいと言えます。
強度が高い
ウォーターサーバーのリターナブルボトルのメリット、2点目は、「高い強度を持つ」ということです。
これも上で述べたように、リターナブルボトルは通常ポリカーボネート樹脂という素材で作られています。ポリカーボネートはプラスチックの一種で、耐衝撃性や耐久性に優れるという特性を持つことから、車のヘッドランプなどさまざまな物に使われています。
つまり、頑丈で衝撃に強いということで、多少ぶつけたりしても破れたり変形するおそれはありません。そのため、水漏れのリスクも少なく済むという利点があります。
相談しやすい
「問題についての報告や相談が容易」ということも、ウォーターサーバーのリターナブルボトルのメリットの1つです。
リターナブル方式の場合、ボトルの配送と回収は、メーカーに所属するスタッフが直接手掛けることが通常です。つまり、サーバーに関して深い知識を持つ人が定期的に訪ねてくるということで、そのぶん何かあった場合に頼りやすいという利点があります。
サーバーの故障や、動作不良が重なるなどの場合はもちろん、何となく気になるといっただけのことでも、気軽に相談できるようになっています。
値段がお得
ウォーターサーバーのリターナブルボトルのメリット、最後は「コストが割安」ということです。
何度か述べたように、リターナブル方式では、1つのボトルを何度も繰り返して使うことになります。こうして回収・再利用のサイクルを経ることは、ボトルにかかるコストを減らすにつながり、そのぶん価格も抑えることができます。
実際に、もう1つのワンウェイ方式の場合と比較すると、ウォーターボトルにかかる見積り価格は割安になる傾向が強くなっています。
デメリット
デザイン性にやや難も
ここからは、ウォーターサーバーにおけるリターナブルボトルのデメリットについて見ていきましょう。まず1つには、「デザイン面の制約」が挙げられます。
これも上の項目で述べましたが、一般にリターナブルボトルは頑丈に作られており、サイズも大きめのものが多くなっています。そのためサーバー内ではなく、外部にセットするケースが多くなってしまい、ウォーターボトルがむき出しになりがちという特徴があります。
こういった見た目が気にならない人もいる一方で、インテリアとの調和という点では、やはり難を感じる人も少なくありません。
空ボトルの保管場所が必要
ウォーターサーバーのリターナブルボトルのデメリット、2点目は、「使用済みボトルの保管場所を確保しなくてはならない」ということです。
ワンウェイ方式の場合、ボトルは使い捨てなので、空になったら潰してすぐに廃棄することができます。しかし、リターナブル方式の場合はそうはいきません。回収が前提のシステムなので、使い終わってもボトルはそのままの形で保管しておく必要があります。
スペースに余裕のある家庭や会社ならまだしも、ワンルームなどの場合だと、かなり邪魔に感じてしまうことも多いでしょう。
配達エリアが決まっていることも
ウォーターサーバーのリターナブルボトルのデメリット、最後は、「配達・回収エリアに制約がある場合もある」ということです。
やはり上の項目で述べたように、リターナブル方式ではボトルの配送と回収を、メーカー自身が手掛けるケースが多くなっています。全国に拠点のあるメーカーなら、広い範囲をカバーできますが、そうしたメーカーばかりとは限りません。配達範囲がかなり限定されるところもあり、そうした場合には、注文自体が不可ということも考えられます。