ウォーターサーバーのメリットとデメリット10選
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近年は健康志向や食の安全性への関心が高まっていることもあり、水にもこだわる風潮が一般化しています。そこで人気となっているのが、ウォーターサーバーのサービスですが、まだ検討段階という方にとっては、具体的な利点が気になるところでしょう。また、どんな難点があるのかも知っておきたいところだと思います。
本記事では、ウォーターサーバーの導入を検討している方のために、そのメリットとデメリットの双方についていろいろ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
安全でおいしい水を手軽に飲める
ウォーターサーバーの導入で得られる大きなメリットと言えば、「自宅で手軽に安全でおいしい水が飲める」ということでしょう。
日本では水道システムが広く普及しており、その品質も高いことが知られていますが、残留塩素や貯水槽の汚れといった問題を心配する声も少なくありません。最近では、より高い安全性や味を求めて水を購入することが珍しくなくなっていますが、ウォーターサーバーを導入すれば、そのようなきれいでおいしい水を水道水並みに簡単に味わうことができます。
水を届けてもらえる
ウォーターサーバーのメリット、2点目は、「買い物や注文の必要がない」ということです。
ペットボトルのミネラルウォーターを店で買って帰るとなると、その労力は決して軽くありません。水はかさばる上に重いので、一度にあまり大量に購入できないのが実状です。最近では通販で購入するケースも増えていますが、こちらは注文忘れなどの問題があります。
その点ウォーターサーバーのサービスであれば、通常は定期購入制度のため、決まった期間に決まった本数のボトルを自動的に届けてもらえるようになっています。忙しい人などにとっては特に、手間の省ける便利なシステムと言えるでしょう。
ゴミが減らせる
ウォーターサーバーの導入は、ゴミの面でもメリットがあります。
ウォーターサーバーのボトルで採用されているのは、以下の2つのタイプです。1つは「リターナブルボトル」と呼ばれるもので、使用後は回収して再利用されます。そのため、ゴミが一切出ません。
もう1つは「ワンウェイボトル」で、使用ごとに使い捨てるタイプです。こちらはゴミが出ますが、ボトルの容量は12リットルが一般的となっています。ペットボトルの水の場合、容量は大きくても2リットルですから、そちらと比較すると、ゴミを出す頻度を減らすことができます。また、小さく潰してから資源ゴミとして出せる点も、メリットと言えるでしょう。
お湯が手軽に使える
ウォーターサーバーのメリット、4つ目は、「お湯が簡単に出せる」ということです。
ウォーターサーバーは通常、冷水(5~12℃)と熱湯(80~90℃)の2種類を別々に利用できるようになっています。ちょっとしたブレイクでコーヒーや紅茶を飲もうと思った際、まずお湯を沸かして…というのは結構面倒なものですが、そうした時もウォーターサーバーがあれば、ボタンやレバーを押すだけでお湯を汲みだすことができます。また、赤ちゃんのミルク作りにも役立つというメリットもあります。
冷水もすぐに飲める
ウォーターサーバーは、もちろんお湯だけでなく、冷たい水もすぐに飲めるようになっています。
1つのサーバーで2種類の温度の水が飲めるのは、タンクが別々になっているためです。冷水は冷水タンクで冷却されているので、上記のように5~12℃ほどの水がいつでも利用できます。このような冷えた水がすぐに出せるのは、夏場の日中はもちろん、お風呂上りの水分補給にも非常に便利でしょう。
また、わざわざペットボトルを冷やしておく必要もなくなるので、冷蔵庫のスペースが広がるというメリットもあります。
水を備蓄できる
ウォーターサーバーを導入するメリット、最後は「水の備蓄にも役立つ」ということです。
日本はこれまでたびたび大きな地震に見舞われてきましたが、その都度問題となるのが、「水の確保」です。水道が使えない非常時に備え、普段から水を備蓄しておくことが、平時の重要な命題となっています。
とは言っても、いつでも使えるように備蓄水を用意しておくのは、簡単ではありません。ミネラルウォーターにも賞味期限があるからです。その点ウォータサーバーであれば、常に新鮮な水が用意されているので、災害時でも水は確保できます。水道が止まった場合はもちろん、水質に異常が発生した場合も、影響を最小限にとどめられます。
デメリット
設置に場所を取る
ここからはウォーターサーバーのデメリットですが、まずは「設置場所が必要になる」ということが挙げられます。
大きさは製品によって異なりますが、一般的な床置き型で幅30㎝、奥行40㎝、高さ100㎝ほどとなっています。そこまで大きくはありませんが、かと言って目立たないサイズとも言えません。住宅環境によっては、置き場所に悩むこともあるでしょう。
コンパクトさを優先するなら、床置き型(高さ50㎝ほど)という選択肢もありますが、こちらはボトルの容量が少なく、頻繁に取り換えが必要になるというデメリットがあります。
コストがかかる
「ランニングコストがかかる」ということも、ウォーターサーバーの導入で見落とせないデメリットです。
ウォーターサーバー導入の見積りの内訳は、大体次のようなものです。
まず必要になるのが水の費用ですが、月々の水代は容量や水の種類などによって異なるため、およそ2,500円~5,000円ほどと幅があります。それにサーバーレンタル料が月0~1,000円ほどかかりますし、電気代も500円~1,000円ほど必要です。場合によっては、これにメンテナンス料が加わることもあります。
このように、毎月3,000円~6,000円程度の出費は覚悟しておかないといけません。
交換などに手間や労力がかかる
ウォーターサーバーのデメリットとしては、「受け取り・ゴミ出しの手間や交換の労力が発生する」ということも挙げられます。
水自体は宅配してもらえますが、それを受け取るのに家にいなくてはなりませんから、スケジュールの調整が必要になります。また、ワンウェイボトル方式の場合は、自分で潰してゴミに出さなくてはなりません。
さらに、水を交換するのも自身の役割です。前述のように、水のボトルは12リットルが普通ですから、約12kgの重量があります。男性にとっても楽ではありませんが、女性やお年寄りだと、水の交換はさらに重労働となります。
安全面で問題がある場合も
ウォーターサーバーのデメリット、最後に挙げるのは、「事故の原因となる場合がある」ということです。
特によく起こるのが、幼児が関係した事故です。0歳児や1歳児などの小さな子供が温水レバーを触ってしまい、熱湯を浴びて火傷をしたというケースは、数多く報告されています。チャイルドロックが付いていても、触っているうちに外れてしまうこともあるので、100%安心はできません。また、遊びの最中にサーバーが転倒してその下敷きになったり、濡れた手でコードを触って感電するなどの事故も起きています。そのため、小さなお子さんのいる家庭に導入する場合は、十分な対策や配慮が必要になります。