ワンウェイボトルとリターナブルボトルの違い10選

ワンウェイボトルとリターナブルボトルの違い10選

ワンウェイボトルとリターナブルボトルの違い10選

ウォーターサーバーは、水道に直接つないで使うタイプもありますが、多くはボトルから給水する仕様となっています。その場合のボトルの種類は2つに大別されますが、1つは「ワンウェイボトル」で、もう1つが「リターナブルボトル」と呼ばれるものです。この2つは、名前は何となく知っていても、詳しい特徴などについてはよくわからないという人も多いでしょう。

そこで本記事では、ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルの特徴と違いについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

使用済みボトルの処理

まずは使用済みボトルの扱い方の違いですが、リターナブルボトルの場合は、回収されるまで一定期間保管しておかなくてはならないという特徴があります。

そもそもウォーターサーバーのリターナブル方式とは、メーカーが使用済みボトルを回収し、洗浄・殺菌した後再びウォーターボトルとして利用するシステムを指します。ボトルの回収は次回の配送と同時に行われるので、それまでは利用者がきちんと保管しておかなくてはなりません。自分で処理する手間が省けるというメリットはありますが、保管場所の確保が必要という点では、やや難があります。

一方ワンウェイボトルの場合は、「一方通行」の名の通り、使い捨てが前提となっています。メーカーによる回収などはなく、使った後は、利用者が各自ごみとして処分する仕組みです。廃棄の手間はかかりますが、すぐに捨てられて比較的場所を取らない点はメリットと言えます。

ボトルの強度

続いては、ボトルの強度の違いについてです。

ウォーターサーバーのリターナブルボトルで主に使用されるのは、「ガロンボトル」と呼ばれる種類のものです。前述のように、リターナブル方式では再利用が前提となるので、ガロンボトルは破損のおそれの少ない、かなり頑丈な材質(ポリカーボネート樹脂)が用いられます。そのため、少々ぶつけたりしても、変形や水漏れなどの心配は少なくなっています。

これに対しワンウェイボトルの場合は、使い捨てが前提なので、そこまで強度にこだわる必要がありません。実際に通常は、硬質プラスチックボトルや厚手のビニールパックといった、リターナブルボトルより柔らかい材質のものが採用されています。これらの容器は柔らかいぶん、水が減る度へこんでいくという特徴があり、使用後はかなり小さく圧縮されます。そのため、ごみとして扱いやすいというメリットがあります。

空気の混入度

「空気への触れやすさ」という点でも、両者には違いがあります。

ウォーターサーバーのリターナブルボトルの場合、上で述べたように、変形のおそれの少ない頑丈なガロンボトルが使われます。しかし、変形しないぶん、水を使うたびに容器と水面に隙間ができてしまうので、そこへ空気が入っていくことになります。つまり、リターナブルボトルは外気に触れやすいということで、衛生面ではやや気になるポイントと言えます。

一方、柔らかい素材が使われるワンウェイボトルでは、上記のように、給水のたびそれに合わせてボトルがへこんでいきます。これによって、容器と水が常に密着した状態になるので、中身の真空構造を保つ効果が得られます。つまり、ボトル内に外気が入るおそれが少ないということで、この点はリターナブルボトルと比較して、衛生面でより優れていると言えます。

価格

続いては、価格面について比べてみましょう。ウォーターサーバーの導入では、ランニングコストの比較が重要なポイントになりますが、リターナブル方式とワンウェイ方式では、見積り価格にも多少の違いが出てきます。

リターナブルボトルは、何度も述べているように、再利用を前提とした方式となっています。同じボトルを複数回使えるということは、それだけ容器にかかるコストを抑えられるということで、そのぶんワンウェイ方式より価格が安くなる傾向があります。

一方、ワンウェイボトルの場合は、これも繰り返し述べているように、1回きりの使い捨てが基本です。そのため、配送の際は常に新しいボトルを用意しなくてはなりません。そのぶんのコストが必要になるため、価格はリターナブル方式に比べて、やや割高になることが多くなっています。

重量

5つ目の比較ポイントは、「ボトルの重量」です。この点においても、両者には違いがあります。

リターナブルボトルの場合は、固い材質を使用しているぶん、ボトル自体がやや重いという特徴があります。ウォーターボトルの容量はメーカーによってさまざまですが、12Lが主流で、少ないものでも7Lはあります。これにボトル自体の重さが加わるとなると、女性や高齢の方などからすれば、交換の労力はかなりのものと言えるでしょう。比較的交換しやすい下置きタイプのサーバーもありますが、ボトルの持ち運びにかかる労力はやはり小さくありません。

一方、ワンウェイボトルの場合は、頑丈さにこだわる必要がないぶん、リターナブルボトルに比べて軽量化しやすくなっています。特にビニールパックのものは軽いので、サーバー上部へのセットも、リターナブルボトルに比べればかなり楽と言えます。

トラブル時の相談のしやすさ

ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルの比較、次はトラブル時の対応の違いについて見てみましょう。

リターナブル方式の場合、ボトルの配送と回収は、メーカー自身が手掛けるケースが多くなっています。つまり、サーバーに詳しい専門スタッフが毎回自宅に訪れるということで、何かあった時に相談しやすいという特徴があります。サーバーが故障したり、動作の調子が悪いといった場合に、すぐ対応してもらうことが可能です。

一方、ワンウェイ方式の場合は、通常宅配業者が水の配送を行うようになっています。当然、家に来るのはサーバーの知識のない人なので、不具合の相談などをすることもできません。この点では、リターナブル方式に比べてかなり不利と言うことができます。

配送(回収)エリア

上では水の配送主体の違いについて触れましたが、ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルでは、配送(回収)エリアにも差が出てきます。

リターナブル方式の場合、上で述べたように、ボトルの配送・回収はメーカーのスタッフによって行われます。そのためサービス面では、専門の宅配業者に比べて制約を受ける部分も少なくありません。配送範囲もその1つで、全国各地に工場がある場合でない限り、配送可能な地域が限定されてしまいます。そのため、自宅が配送エリアに入っていなければ、そもそも注文自体ができません。

それに対しワンウェイ方式の場合は、宅配業者が代行で配送するため、地域の縛りがほとんどありません。全国どこからでも注文・配送が可能という利点があります。

サーバーのデザイン性

ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルでは、サーバーのデザイン性においても違いが見られます。

ワンウェイ方式のサーバーは、ボトルを本体内部に隠せるタイプのものが多くなっています。ボトルが人目に触れないことで、デザイン性が発揮できるため、おしゃれなインテリアとして活用しやすいという特徴があります。

一方リターナブル方式では、ボトルをサーバーの足元にセットするタイプもありますが、あくまで主流なのは、上部にセットするタイプです。これはどうしてもガロンボトルがむき出しになるため、デザイン的にはあまりパッとしません。ウォーターサーバーらしくて良いという声もありますが、インテリアとして見ると、やはりマイナス面が大きいと言えます。

受け取りやすさ

ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルの比較、続いては、ボトルの受け取りやすさの違いについて見ていきましょう。

ワンウェイ方式の場合、上でも触れたように、水の配送は宅配業者に委託されることが一般的です。そのため配送範囲が広いだけでなく、受け渡し時間の融通が効きやすいという特徴があります。土日・祝日でも届けてもらえますし、不在時の再配達も対応可能です。

一方、リターナブル方式はメーカーのスタッフが配送も手掛けるぶん、配達曜日が限定されることが多くなっています。また、不在の場合ボトルは指定のスペースに置いていかれるのが通常で、空ボトルに関しては、次回の回収まで利用者が保管することになります。

賞味期限

ウォーターサーバーのワンウェイボトルとリターナブルボトルの違い、最後は「賞味期限の長さ」について比べてみましょう。

これも上で述べたことですが、ワンウェイボトルは水の消費と同時に、容器がつぶれてしぼんでいく仕組みとなっています。これによって内部への空気の混入を防げるため、雑菌の繁殖を招く心配があまりありません。そのぶん、リターナブル方式に比べて賞味期限は長くなる傾向があります。

一方リターナブル方式の場合は、これも前述のように、水を使っても容器の形はそのままです。水を使うほど、代りに空気が混入する仕組みなので、雑菌繁殖のリスクがやや高くなります。メーカーによっては、エアフィルターを付けることで雑菌の繁殖を抑えているところもありますが、賞味期限は一般に、ワンウェイ方式より短くなることが多くなっています。

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