ウォーターサーバーの選び方10選
目次
ウォーターサーバーの選び方
ウォーターサーバーは、いつでもきれいな水が利用できる便利なサービスですが、水や本体にさまざまな種類や形式があるため、どれか1つを選ぶのは簡単ではありません。特に、初めて利用する方にとっては、何を基準に選べばよいか悩ましいところでしょう。
本記事では、ウォーターサーバーを選ぶ際に踏まえておくべきポイントについて、さまざまな角度から解説しています。
これからウォーターサーバーを導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
水の種類で選ぶ
ウォーターサーバーで使用される水には、2つの種類があります。1つは「RO水」と呼ばれるもので、もう1つは「天然水」です。それぞれ特徴が異なるため、目的や好みに合う方を選ぶのがポイントになります。
RO水は水道水などの原水を「逆浸透膜(RO膜)」を使ってろ過してあり、不純物がほとんど含まれません。安全性が非常に高く、幅広い用途で使える一方で、味わいなどの面では違和感を持たれるケースもあります。
天然水は、特定水源の地下水を原水として、それにろ過・加熱などの処理を加えて作られてあります。ミネラルを豊富に含み、味や健康に利点がある一方で、価格がやや高めなどの難点もあります。
ボトルのタイプで選ぶ
ボトルの種類もまた、ウォーターサーバーを選ぶ際のポイントになります。
ウォーターサーバーのボトルで採用されているのは、「ワンウェイ」と「リターナブル」の2つの方式です。前者は1回の使用で使い捨てるタイプで、後者は使用後に回収し、再利用するタイプになります。ワンウェイボトルは感覚的には市販のペットボトル飲料と変わらず、ゴミ処理の手間はかかるものの、保管の必要はありません。一方リターナブルボトルは、ゴミが出ないので環境への負荷がありませんが、回収されるまで保管しておかなければならないという難点があります。
配送方法で選ぶ
ウォーターサーバーの配送方法は、会社によって異なります。
多くの会社で採用されているのは、定期的に水を配送するシステムです。こちらはいちいち注文する手間が省けますが、場合によっては自分のペースに合わないこともあります。一方、欲しい時にだけ届けてもらうシステムというのもあります。こちらはその都度注文の手間が発生しますが、自分のペースに合わせて消費できる点がメリットです。
これらの配送方法のうち、どちらが自分に合うか考えておくのも、ウォーターサーバー選びでは重要なポイントになります。
形状で選ぶ
ウォーターサーバーの形状も、複数の種類に分けられます。この際選び方のポイントとなるのが、ウォーターサーバーの蛇口とボトルの位置です。
床置き型のウォーターサーバーは、キッチンやリビングの床に直接置けますが、蛇口の位置が低いので、大人だとやや窮屈に感じられる場合もあります。高さが合わない場合は、卓上型のものを使うのが良いでしょう。
ボトル位置に関しては、上部に設置するものと足元に設置するものの2種類がありますが、前者は身長が低い人などの場合、取り換えに苦労するケースもあります。そうした場合には、足元で交換できるタイプの方がおすすめです。
機能で選ぶ
ウォーターサーバー選びで重要になる機能は、以下の3つです。
まずは「チャイルドロック機能」で、こちらはコックを触っても、簡単には水や熱湯が出ない仕組みとなっています。小さな子供のいる家庭には、安全面でおすすめの機能です。2つ目は「エコモード機能」で、暗くなると自動的に電源をオフにするなどしてくれるので、省エネにメリットがあります。3つ目はサーバー内を除菌してくれる「クリーニング機能」で、こちらは衛生面で大きな安心感が得られます。
注文ノルマについて確認する
「ボトルの注文ノルマについてしっかり確認しておく」ということも、ウォーターサーバーを選ぶ際の重要なポイントの1つです。
「注文ノルマ」とは、毎月一定本数の購入をノルマとする方式で、多くのウォーターサーバーサービスで導入されています。これはワンウェイボトルタイプのメーカーに多いケースですが、注文ノルマが未達成だと、無料と言っていたサーバーレンタル料金が有料になってしまうことがあります。
こうしたことでトラブルにならないように、注文ノルマの内容については、あらかじめ販売スタッフから詳しい説明を聞いておきましょう。
ランニングコストを比較する
「ランニングコストの比較」も、ウォーターサーバー選びでは重要になります。
ウォーターサーバーの利用にかかる主な費用の内訳は、水代、サーバーレンタル料、配送料、電気代です。水の料金はRO水か天然水かで変わりますし、使用量でも変化します。サーバーはレンタル無料の場合と、毎月一定料金がかかる場合があります。配送料は基本無料のケースが多くなっていますが、地域等の条件で有料になることもあるため、事前の確認が必要になります。
これらの点を考慮した上で、複数社から見積りを取り、内容をしっかり比べてから決めましょう。月々の電気代についても、忘れずに考慮に入れておくことが大切です。
最低契約期間や解約金について確認する
ウォーターサーバーの契約では、最低契約期間が決められていることが通常で、その期間内に解約すれば、解約金(違約金)が発生します。期間は6ヵ月から2年までさまざまで、解約金の額も、ケースによって異なります。
これもまたワンウェイボトル方式のウォーターサーバーメーカーで多く見られるケースですが、店頭催事などで契約期間しばりについての事前説明がなかったせいで、契約後にトラブルに発展することがあります。このようなことにならないよう、最低契約期間や解約金について事前にしっかり確認しておくことが、ウォーターサーバー選びでは重要になります。
設置・撤去の対応を確認する
ウォーターサーバーの設置や撤去に関しては、メーカー側がやってくれる場合と、自分で行う場合の2パターンがあります。機械類の扱いが苦手な人はむろんのこと、他に手が借りられないという人にとっても、自分で設置するのは容易ではありません。ウォーターサーバー本体の重量は、20kg以上になるためです。
ですので、そうした方の場合は特に、設置・撤去を任せられる専門スタッフがいるメーカーを選ぶのが良いでしょう。こうしたサービスについても、事前にしっかり確認しておいてください。
サポート体制について確認する
ウォーターサーバーの選び方、最後に挙げるのは、「サポート体制が整っているか確認しておく」ということです。
ウォーターサーバーには、水漏れや故障などのトラブルもたまに発生しますが、こうした時迅速に対応してもらえるかどうかは、重要なポイントになります。すぐに修理や交換などに応じてもらえる場合もありますが、専門スタッフがいない会社では、電話のみの受付で即日に対応してもらえないことも多くなっています。場合によっては数日間放置されてしまうこともあるので、契約前にサポートの専門スタッフがいることを確認しておきましょう。