家事代行サービスとは？選び方8選

「家事代行サービス」は、国が環境づくりを積極的に後押ししていることもあり、現在利用する家庭が増加しています。とはいえ、気にはなるものの、今ひとつ分からない部分が多くて利用を迷っているという方も多いでしょう。そもそも「家事代行」とはどういったサービスで、選ぶ際はどういう点に気を付ければ良いのでしょうか。

本記事では、家事代行サービスの大まかな内容と、業者選びについての重要ポイントをいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

家事代行サービスとは？

「家事代行」とは、文字通り、料理や洗濯といった家事を依頼者に代わって行う仕事のことです。スタッフが依頼者の自宅を訪れ、その家の設備や道具を使って家事を行うサービスになります。依頼者が在宅中はもちろんのこと、不在時でも任せることができます。

サービスの範囲は、いわゆる普通の「家事」一般で、料理、洗濯、掃除のほか、買い物やごみの分別・ごみ出し、郵便物等の受け取りなども対応してもらえます。よく混同されやすいハウスクリーニングとは、清掃以外の作業も幅広く行い、道具も持参しないなどの点で区別できます。

選び方

現在家事代行サービスを行っている業者は、無数と言ってよいほど存在します。その中から信頼できる業者を選ぶにあたっては、一体どのようなところに気を付ければよいのでしょうか。以下の項目では、家事代行業者の選び方のポイントについて解説していきましょう。

料金設定についてチェックする

同じ業種でも、会社が違えば料金設定が変わることは普通ですが、家事代行も同様です。業者ごとに料金の仕組みが異なりますし、同じ業者でも、複数のプランが用意されていることはよくあります。ですので、業者選びの際には、複数のプランを比べたり、見積りをいくつか取って料金設定を確認しておくことが大事になります。

設定が明確でわかりやすい業者ならOKですが、中には年会費や組合費などを後から請求してくるケースも見られます。こうしたことがないように、別料金については事前によく確認しておきましょう。

スタッフの交代の可否・料金の有無についてチェックする

家事代行を定期契約する場合、固定の担当者が付けられることが通常です。この担当者が依頼者の希望に沿う人なら良いのですが、残念ながらそうしたケースばかりではありません。場合によっては、性格が合わない人や、仕事の質が希望以下という人が派遣されてくることもあります。

そうした場合、希望すればスタッフを交代してもらえることが多くなっていますが、実際に可能かどうかは、事前に確認しておいた方が良いでしょう。また、中には交代には費用がかかる業者もあるので、業者選びではこの点についても確認しておく必要があります。

人材の採用・教育体制についてチェックする

家事代行サービスは、一般的には依頼者の不在時に行われることが多くなっています。そのため依頼する側としては、スタッフの信頼性が最も気になるところですが、この部分の会社側の方針についてよくチェックしておくことも、家事代行業者選びでは重要になります。

具体的には、「どういった基準でスタッフを選んでいるのか」「研修や教育はしっかり行われているか」といったことを事前に確かめておくと良いでしょう。また、スタッフ情報が事前に得られるかどうかもチェックしておくのがおすすめです。

損害保険への加入についてチェックする

家事代行では作業に慣れたスタッフが派遣されるとは言え、間違いが起こる可能性は否定できません。実際に料理や掃除などの最中、食器や床・壁、家具などを傷つけられるといったケースはよくあります。

こうした時のために、業者側は損害賠償保険に加入していることが通常ですが、その内容についてはケースごとにさまざまとなっています。ですので、業者選びに際しては、「保険が適用される条件」や「限度額はいくらまでか」といったことなどについて、よく確認しておくことが大事になります。

会社情報が公開されているかチェックする

これは基本的なことですが、「会社情報がきちんと公開されていること」を確認しておくのも、家事代行サービス業者選びでは重要になります。

通常の優良な業者であれば、会社に関するもろもろの情報は、ホームページ等に記載されています。しかし、中には会社の住所や責任者といった情報を、どこにも公開していない業者も存在します。こうした業者の場合、突然連絡がつかなくなったりすることもあるので要注意です。

もちろん、情報が公開されているだけで安心とは言えませんが、公開自体が無い場合、最初から信用しようがない点は明らかです。

口コミや評判をチェックする

家事代行サービス業者の選び方、続いて紹介するポイントは、「口コミや評判をチェックしておく」ということです。

どんなに宣伝の内容が良く見えても、そのサービスの本当の質というものは、やはり実際に確かめてみるまで判断できない部分があります。そうした時一番頼りになるものと言えば、なんといっても経験者のアドバイスでしょう。

家事代行の場合でも、その業者のサービスを受けた人の声を聞くことで、実態がつかみやすくなるのは間違いありません。ネットにはそのような口コミが多く上げられていますから、それらをなるべく拾ってみることも、業者選びに役立つはずです。

家事代行サービス認証の取得についてチェックする

「家事代行サービス認証」とは、全国家事代行サービス協会と日本規格協会が行う第三者認証サービスです。国が進める「女性が輝ける社会の実現」に向けた取り組みの一環として作られた制度で、家事代行サービスの品質を評価・公表することにより、利用者の効率的・合理的な業者選びに役立つとされています。

この認証を与えられるのは、「安全性」「家事の品質」「接客サービス」の3点において高い基準を満たしたと認められる業者のみです。もちろん、認証があるから絶対サービスに満足できるとは限りませんが、比較的安心できる材料とは言えるでしょう。

体験期間の有無についてチェックする

家事代行サービス業者の選び方、最後は「体験期間があるかどうか確かめる」ということです。

上でも述べましたが、いくらサービス内容などについて説明を受けても、実際のところ分からないことは多くあります。判断材料として一番確実なのは、やはり自分で体験してみることでしょう。

業者によっては、本格的に契約する前に、一定の体験期間を設けているところもあります。こうした制度を利用できるのとそうでないのとでは、安心感がかなり違ってきますから、業者探しにあたっては、お試しサービスのある業者を中心に選んでいくのもおすすめです。