マッチング型と雇用型の家事代行の違い6選

マッチング型と雇用型の家事代行の違い

家事代行サービスのタイプには、大きく分けて「雇用型」と「マッチング型」の2つがあります。現在依頼を検討している方の中には、どちらを使うかで悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。両方とも家事を代わってもらえるところは同じですが、細かい点ではさまざまな違いがあります。

本記事では、家事代行サービスの「雇用型」と「マッチング型」の違いについていくつか紹介していきますので、サービス選びの参考にしてみてください。

料金

雇用型の家事代行サービスの場合、担当スタッフは業者に所属しており、そこから派遣されてきます。依頼者は業者と契約する形となるので、スタッフへの報酬以外に、諸経費を業者に対し支払わなくてはなりません。

一方、マッチング型家事代行はこれとは違い、契約は依頼者とスタッフとの間で直接交わされることになります。プラットフォームの運営会社は場所を提供するだけで、基本的に契約にはタッチしません。そのため、雇用型と比較すると、料金は割安となることが多くなっています。

およその金額で言えば、雇用型が1時間2,000円～4,000円なのに対し、マッチング型は1時間1,500円からの利用も可能となっています。

保障

マッチング型家事代行は、上で述べたように、依頼者とスタッフとの直接契約という形になります。そのため、何かトラブルが発生した場合は、両者の間で話し合って解決することが必要となります。
たとえば物を壊されたなどの場合、スタッフ本人に損害賠償を求めることになりますが、個人間のやり取りなので、交渉がなかなかスムーズに進まないことも考えられます。

一方雇用型は、マッチング型とは違い、交渉は全て業者との間で行われることになります。上記のようなトラブル時も業者との間で話し合われますが、通常業者は損害賠償保険に加入しているので、補償についてもしっかり対応してもらいやすいという特徴があります。また、本人相手の交渉ではないので、精神的にもストレスは少ないと言えます。

品質

雇用型の家事代行では、スタッフの仕事の質は、比較的担保されやすくなっています。これは、スタッフの働きぶりが会社の評判に直結するためで、採用に基準を設け、教育体制も整えて作業品質を保っていることが通常です。そのため、クオリティが著しく低いなどの心配は、あまりないと言えます。

一方マッチング型の場合、スタッフは運営会社とは直接関係ありませんから、雇用型とは違い、特に教育などを受けなくても登録できます。そのため、場合によっては、経験や技術が足りないまま仕事を請け負うということもあり得ます。

やり取り

マッチング型家事代行の場合、上述したように、やり取りはスタッフ本人との間で行うことになります。これは細かい要望を伝えやすい点ではメリットですが、言いづらいことも伝えなくてはならないというデメリットもあります。たとえば苦情や利用停止などの通知は、面と向かっては伝えにくいところでしょう。

一方雇用型家事代行の場合は、これも前述のように、やり取りはすべて業者を介し行われます。これはわずらわしさもある反面、上記のような本人に言いづらいことを、直接言わずに済むというメリットもあります。こうした点もまた、両者の違いに挙げられます。

手間

「依頼の手間」という点でも、両者には違いがあります。

雇用型家事代行の場合、スタッフのスケジュール調整は業者が担当するので、依頼者はスタッフ選定に関しては、基本的に何もする必要がありません。そのため、雇用型への依頼では、比較的すぐ対応してもらいやすいというメリットがあります。

一方マッチング型を利用する場合は、まず自分でスタッフを選定するところから始める必要があります。これは気に入った人を選べる点ではメリットですが、時間がかかるという点ではデメリットです。そのため、時間がない場合の利用は、あまり向かないと言えます。

支払い

最後は支払い方法の違いについて見ておきましょう。

雇用型家事代行の場合、支払いに関しては、多様な手段が選べるのが通常です。現金払いの他に、銀行振込や口座からの引き落とし、コンビニ決済、クレジットカードなどが一般に使えるようになっています。

これに対しマッチング型家事代行サービスでは、サイトによっても異なりますが、クレジットカード払いのみ対応というケースが多くなっています。そのため、使えるカードを持たない人は、利用の前にまず作っておく必要が出てきます。この点は雇用型に比べて、やや不便と言えるでしょう。