網戸に隙間ができる原因3選と対処法3選

網戸に隙間ができる原因3選と対処法3選

網戸はきちんと機能していれば、快適な生活をサポートしてくれる便利な設備です。しかし実際には、何かのはずみで機能に狂いが生じることも多くなっています。その1つが、「隙間の発生」です。窓サッシとの間などに隙間ができることで、虫の侵入などの問題を引き起こすことは少なくありません。では、一体なぜこうした隙間が発生するのでしょうか。

本記事では、網戸に隙間ができる主な原因とその対処法について解説しますので、現在網戸の修理を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

原因

網戸の歪み

網戸に隙間ができる原因としてまず挙げられるのが、「網戸の歪み」です。

網戸は構造上、それほど頑強な設備ではありません。強い衝撃を受けるとすぐに歪んでしまいますし、比較的弱い負荷でも、一定期間受け続けるとやはり歪みが生じます。この歪みが、隙間を生むケースが多くなっています。

網戸を歪ませる要因はさまざまですが、代表的なのは、「子供やペットがよくぶつかる」「不必要に勢いよく開け閉めしている」などです。また、張替えによってフレームにかかる負荷が変化し、やがて歪んでしまうケースもあります。

経年劣化

長年の使用による経年劣化が、網戸の隙間を生む原因となることもあります。

網戸には「戸車」という部品が付いていますが、これは網戸の底部にあって、開閉時に左右への動きを滑らかにする役割を持ちます。長期間開閉を繰り返すうちに、戸車は摩耗しやすくなりますが、2つあるうちの片方にそれが偏るケースが少なくありません。そのせいで左右の高さのバランスが崩れ、結果として隙間が生じるというわけです。

また、戸車がある程度すり減ってしまうと、網戸の開け閉めがしにくくなります。その状態で無理に使い続ければ、戸車が破損して、さらに隙間が広がることになります。

建物自体の歪み

建物の状態が網戸に影響を与え、そのせいで隙間が生じてしまうケースもあります。

何らかの理由で建物が傾くと、窓サッシなどの建具も歪んでしまうことになります。当然網戸も影響を免れず、枠が歪んだ結果、隙間となって現れることになります。

建物が傾く現象は、決して珍しいものではありません。原因にはさまざまなものが考えられますが、よくあるケースとしては、地盤沈下が挙げられます。弱い地盤の上に建てられた住宅は、年月が経つと、次第に重量の重い方へ傾くことがあります。また、築年数がかなり古い建物の場合、経年劣化で建物全体の構造に歪みが生じるケースも多くなっています。

対処法

網戸に隙間が生じる主な原因は、上で紹介した通りです。それでは、実際に網戸に隙間が生じてしまった場合、どのような処置を講じるべきなのでしょうか。ここからは、網戸の隙間に対する具体的な対処法について解説していきます。

戸車の高さを調節する

網戸に隙間が生じた場合、戸車を調節することで、状態を改善させられる可能性があります。

戸車の車輪の高低は、ねじを回すことで調整できます。ねじは固定用と調整用の2つがありますが、いじるのは戸車下部の調整用のみなので、誤って固定用ねじを触らないようにしましょう。プラスドライバーを使用し、ねじを右に回すと網戸を上方向へ、左に回すと下方向へ動かせます。作業前に網戸上部の外れ止めを下げ、調整後再び戻しておくことも大事です。

なお、作業にあたっては、まず網戸がレールにしっかりはまっているのを確認してください。また、戸車に破損が見られる場合は交換が必要ですが、自力で行うのが難しそうであれば、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。

隙間をふさぐ

戸車の調整では改善しないようであれば、直接隙間をふさぐという方法もあります。この場合使用アイテムとして適しているのが、網戸用の「隙間テープ」です。

隙間テープは市販されており、ホームセンターや100円ショップ、ネット通販などで簡単に入手することができます。価格も、多くが数百円程度と手ごろです。

「モヘア」「ゴム」「スポンジ」などのタイプがあり、目的に応じたものを選べます。使い方は、窓サッシと重なる方の網戸の枠(室内側)に、テープを貼るだけというものになります。網戸は右寄せで使うのが一般的なので、通常であれば左側のみへの使用で済みます。使用前には長さをしっかり測り、網戸や窓の汚れを落としておくのがポイントです。

網戸を交換する

隙間が網戸と窓サッシの間以外に発生することもあります。劣化により網に穴が開いたり、網がゆるんでしまうなどのケースですが、こうした問題に対しては、網戸自体を交換しない限り隙間は解消できません。また、枠に歪みが生じている場合も、交換が望ましい状況です。

網戸の交換は、自力で行うことが可能です。ただ、その場合は道具をそろえるところから始めなくてはならず、相応の時間や手間もかかります。枠ごとの交換となると、かなり面倒なため、まったく経験がない場合は業者に任せる方が賢明でしょう。

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