網戸がスムーズに動かない原因と対処法10選

網戸がスムーズに動かない原因と対処法10選

網戸の開け閉めは、窓と比べるとそれほど頻繁ではないものの、折に触れて行うものです。その際、当然正常に動くことが求められますが、久しぶりに動かそうとした時、スムーズにいかなくて困ったという経験をする人が少なくありません。一体なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか。

本記事では、網戸が動きにくい状態になる主な原因について紹介するとともに、その対処法についても解説します。現在網戸の修理について検討している方などは、ぜひ参考にしてみてください。

原因

レールから外れている

網戸の動きが悪い場合に考えられる原因の1つが、「戸車がレールから外れている」というものです。

網戸や窓、障子といった建具には、「戸車」という部品が付属しています。戸車は文字通り車輪状の小さな部品で、建具の下部にあって開閉の動きを補助する役割を負っています。

ただ、その機能はきちんとレールの上に乗っている場合に発揮されるもので、風などのせいでレールから外れてしまうと、網戸はうまく動きません。そのまま使用を続ければ、戸車が破損するなどさらに事態が悪化しかねないので、要注意です。

網戸が動かない原因の1つですので、まずはこちらの原因を疑ってみましょう。

レールが汚れている

網戸がうまく動かない場合、「レールの汚れ」も原因として考えられます。

外部に面している網戸付近には、さまざまな物が付着しやすくなっています。網戸自体もそうですが、レール部分にも、ホコリや砂、落ち葉、虫などが入り込むことが珍しくありません。こうした物が網戸の動きを阻害し、開け閉めしにくい状態を作っている可能性があります。

網戸自体と比較して、レールの状態については意外に目が行きにくい面があります。そのため汚れや付着物も見落としがちですが、普段からまめにチェックする習慣をつけておいた方が良いでしょう。

外れ止めの位置が悪い

あまり知られていませんが、網戸には「外れ止め」と呼ばれるパーツが存在します。これが網戸を動きにくい状態にしている可能性も考えられます。

網戸の外れ止めは、フレームの上端部などに付いていて、文字通り網戸が外れることを阻止する役割を持っています。地震や風による衝撃・揺れを受けても、外れ止めのおかげで外れるリスクを小さくできます。

外れ止めは網戸を取り付ける際、位置を正しく調整しておくのが通常ですが、使用するうちに段々とずれてしまうことがあります。そうすると、上のレールに干渉して、網戸の動きを悪くする要因にもなります。

網戸の開閉時に何かこすれるような異音がする場合は、こちらの原因を疑ってみましょう。

戸車の破損

戸車は上で説明した通り、網戸のフレーム下部に取り付けられていて、開閉の動きを滑らかにする役割を持つ小さな車輪です。レールからの脱輪以外にも、この戸車が原因で網戸を動きにくい状態にしてしまうケースがあります。

そのケースとは、戸車の破損です。戸車のほとんどはプラスチック製であり、負荷にはあまり強くありません。そのため、強い衝撃などが加わると、破損してしまうことも多くなっています。また、耐用年数も3~4年程度と比較的短く、知らぬ間に壊れていたということもよくあります。

網戸を外した際に戸車を手で回してみて、回転が悪いようであれば、交換を検討した方が良いでしょう。

レールやフレームの歪み

レールやフレームの歪みもまた、網戸がスムーズに動かない症状の原因になり得るものです。

網戸のフレームやレールが歪むという現象は、あまり起こらないように思えますが、実際はそれほど珍しくありません。網戸の開閉は日常からよく行う行為であり、その衝撃による負荷は、知らないうちに各部に蓄積されていきます。それのダメージが、ある時期からフレームの歪みとして現れるわけです。レール部分もまた、地震や建物の老朽化などのせいで歪むことがあります。

このようなケースの場合、業者に修理や交換などの対応をお願いするのが最善と言えます。

取り付け方が悪い

網戸の設置を業者に頼まず、自力で行うと、取り付け方に問題が生じることが多くなっています。これもまた、網戸が動きにくい現象を引き起こす原因の1つです。

網戸は一見単純な構造物のようですが、実際はさまざまな工夫の集合であり、設置に関しても細かい手順が存在します。向きには表と裏があり、どの面をどちら側にするかが決まっていますし、はめ込む順番も上下で違いがあります。また、取り付けの前後で、外れ止めのネジを調整するといったことも行わなくてはなりません。

こうした手順をきちんと守らなかったり、最初にサイズや種類選びを間違うせいで、網戸が動かなくなる可能性も念頭に置くべきでしょう。

対処法

上で見たように、網戸が動きにくい状態となる原因には、いくつかのものが考えられます。では、それらの問題には、どのように対処すべきなのでしょうか。ここからは、悪化した網戸の動きを改善するための具体的な対処法を紹介します。

レールにはめ直す

動きにくい網戸への対処法としてまず挙げられるのが、「レールに正しくはめ直す」というものです。
上記のように、網戸がうまく動かなくなった場合、戸車がレールから外れているせいであるケースが多くなっています。この場合は、単純に網戸をレールにきちんとはめ直すことで、動きを改善できる可能性があります。

具体的には、一度網戸を完全に取り外した上で、再びはめるという流れになります。取り外しの際は、最初に網戸の上側を手前に引き寄せつつ持ち上げ、下のレールを外します。続いて網戸を下げて、上部を外すのが手順です。

完全に外したら、戸車に異常がないか調べ、問題なければさっきとは逆の手順で取り付けて、動きを確認しましょう。

外れ止めの位置を直す

スムーズに動かない網戸への対処法としては、「外れ止め位置の再調整」も挙げられます。

外れ止めの位置は、上のレールにギリギリ触れない程度の高さにあるのが正解ですが、上の項目でも触れたように、使用を続けるうちに段々と上がってきてしまうこともあります。この場合、外れ止めがレールに干渉しているのが動きの悪さの元なので、適切な位置に下げる必要があります。

外れ止めはネジで止められており、プラスドライバー一本で簡単に調整できます。ネジを緩めた後、レールから1㎜程度離れた位置に本体を動かし、再度締め直しましょう。間隔が開きすぎると今度は外れやすくなるので、要注意です。

戸車を交換する

戸車の破損が原因で網戸の動きが悪くなっている時は、戸車を交換することで動きの改善が期待できます。

上記のような手順で網戸を外し、戸車をチェックして明らかな異常が見つかったら、交換しましょう。交換は比較的容易で、自力でも十分可能です。ドライバーでネジを回すことで、簡単に着脱できます。

一方、戸車の種類には注意が必要です。純正品を選ぶのが理想ですが、なかなか難しい場合もあります。便利なのは、メーカーに関係なく使える「汎用戸車」で、ホームセンターやネットで簡単に入手できます。ただしサイズには違いがあるので、事前に設置場所の高さと内幅を測った上で、適切なものを選ぶことが大切です。

業者に修理・交換を依頼する

戸車の交換は、素人でも比較的容易と述べましたが、それでもなかなか時間が取れない場合もあるでしょう。手順自体はシンプルとはいえ、いざ行うとなるとそれなりの手間暇が必要となります。まして張替えとなると、おいそれとはできないことが通常ですし、フレームやレールの歪みが原因である場合は、なおさら素人には手が出せません。

そうした場合の解決策が、「プロの業者に頼む」というものです。連絡すれば、修理・交換を迅速に行ってもらえ、時間が節約できます。張替えの時間はケースにより異なりますが、大体1枚30分~1時間程度となっています。

ただ、中には悪質な業者もいて法外な費用を請求されることもあるので、依頼先を決める際は相見積もりを取るなどの自衛策が必須となります。

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