網戸が劣化する原因4選と張り替え時期6選
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快適な生活を送る上で重要な設備はいろいろありますが、「網戸」もその1つです。通気や虫よけに大きな効果を発揮してくれますが、使用に伴う劣化は避けられません。問題が目立つようになると張り替え(交換)の必要性が生じますが、そもそも何が直接網戸の劣化を引き起こすのでしょうか。また、適当な張り替え時期についても知りたいところです。
本記事では、網戸の劣化を招く原因と張り替え時期の目安について詳しく解説しますので、現在網戸の交換業者を探している方などは参考にしてみてください。
原因
網戸が劣化していく要因は、1つではありません。自然現象によるものから生活環境によるものまで、さまざまなものが考えられます。ここでは網戸の劣化の原因として代表的なものを、4つ取り上げて解説していきます。
紫外線の影響
網戸の劣化を引き起こす主な原因の1つに、「紫外線」が挙げられます。
紫外線は光と同じ電磁波の一種で、可視光線より短い波長を持ち、目には見えません。太陽から放射されたもののうち、地表へ届くのはごく一部のみですが、それらは人体に影響を及ぼす力を持っています。
そして紫外線は人体だけでなく、網戸についても害を及ぼす原因になります。長年強い紫外線を浴びた網戸は劣化が早まり、破れなどが生じやすくなります。そのため日当たりの良い場所の網戸ほど、劣化による交換の必要性が出やすいと言えます。
雨風の影響
網戸がさらされやすいものと言えば雨や風ですが、これらもまた劣化を招く原因の1つです。
たかが雨風という気もしますが、これらは決してあなどれません。比較的短期間に大量の風雨を浴び、そのせいで網戸が劣化して交換せざるを得ないケースはよくあります。特に風の影響は大きく、台風ともなると、家の一部を破壊するほどの威力を見せます。近年は気候変動のために台風が大型化しやすい傾向があるので、なおさらその影響は無視できなくなっています。また、雨は酸性なので、アルミサッシの腐食をもたらす原因ともなります。
自動車の排気ガスの影響
自動車から出される排気ガスは、さまざまな方面に悪影響をもたらすことが指摘されています。代表的なのが大気汚染で、排気ガス中の一酸化窒素が酸素などと反応して二酸化窒素となり、これが人体に取り込まれることで呼吸器疾患の原因となります。また、CO2による温暖化促進も大きな問題となっています。
同様に、網戸に対する影響も無視できないものがあります。汚染物質が付着することで劣化を早め、張り替えの必要を生じさせることも少なくありません。
ペットの爪による影響
網戸の劣化を招く原因としては、「ペットによる引っかき行為」も挙げられるでしょう。
犬猫などのペット、特に猫は、引っかいたり上ったりと網戸にいたずらするケースが多くなっています。猫が網戸に興味を示すのは、運動不足解消や遊びのための道具と認識してしまうことが大きな要因です。また、外に出ようとして邪魔な網戸を引っかいてしまうケースもあります。
こうしたペットの行為は、網戸の劣化をもたらし交換を早めさせるだけでなく、ペットにとっても脱走などのリスク要素となります。
時期
網戸はいつまでも同じものを使い続けられるわけではなく、時期が来れば張り替えを行う必要があります。それでは、具体的にどのようなタイミングで張り替えるべきなのでしょうか。ここからは、網戸の張り替え時期の目安について解説します。
使用年数が10年程度
「何年ぐらい使用しているか」は、網戸の交換時期を決める大きな要素となります。
他のさまざまな物と同様、網戸にも「耐用年数」があります。例えば窓サッシの耐用年数は、アルミで20~30年、樹脂製で50年ほどとされています。
網戸の場合、一般に言われる耐用年数は5~10年ほどで、これくらいの間使用していると、端にほころびが出るなどの確率が高まります。たとえ現在は問題なくても、ちょっとしたことで破れる危険が高いので、早めの交換が必要でしょう。
ゆがみや破損が見られる
網戸はある程度使っていると、どうしても経年劣化が起こります。網戸枠の部分は、網をきつく張り続けるなどの理由によりゆがむことがありますし、網の端が枠から外れてしまうこともあります。また、サッシが破損するといったことも起こり得ます。
このような破損は、少々の程度であれば自分で補修することも可能です。しかし応急的な処置にすぎず、その後さらにダメージが広がる可能性は少なくありません。見栄えの面でも、決して良いとは言えないでしょう。問題を根本から解決するには、やはり網戸にダメージが生じた時期に交換するのがおすすめです。
虫の侵入を止められない
「網戸を閉じていても虫が入ってくる」という場合は、交換の時期に来ていると考えた方が良いでしょう。
網戸をしているにもかかわらず虫が入ってくるのは、「網目が大きすぎる」「網戸に隙間が生じている」「網に穴が開いている」などの原因によるものと考えられます。網目が大きい場合は、より細かいものに張り替えないと解決しません。劣化による隙間や穴が発生している場合も、多少の修復で間に合わない場合はやはり交換が望ましいと言えます。
ホコリが溜まりやすくなる
「ホコリの溜まりやすさ」も、網戸の張り替え時期を知らせるサインの1つです。
網戸にホコリが溜まるのは、劣化が進行していることの証拠です。経年劣化で最初に起こる症状がホコリの蓄積とされており、そのまま放置すると網目がホコリで塞がれてしまい、室内への通気を阻害することとなります。網戸を手で触ってホコリが多く感じる時は、張り替えを考えた方が良いでしょう。
なお網戸のホコリを取る際は、裏側に新聞紙を張り、掃除機で吸うのが効果的です。反対に、雑巾等で拭くのはよくありません。網目にホコリが詰まって逆効果になるためです。
ゴムパッキンが劣化している
網戸の張り替え時期の目安としては、「ゴムパッキンの劣化具合」も挙げられます。
ゴムパッキンは、網戸を押さえる役割を持つパーツです。これによりネットがサッシに固定されますが、ゴムなので年月を経ると次第に劣化していきます。古いものは柔軟性がなくなり、やがてボロボロに崩れる状態となってしまいます。それに伴い、網がたわむなどの問題も発生します。
網を触ってゆるさを感じる場合、ゴムの劣化が疑われるので、張り替えに合わせてパッキンも新しく交換しましょう。
変色がみられる
「変色」もまた、網戸の張り替え時期を判断する上で重要な症状です。
網戸は経年劣化が進むにつれて、次第に色合いが変わっていきます。数か月ほどの期間では変化は分かりませんが、3年くらい経つと、なんとなく最初の頃とは違っていると感じることもあります。これが目に見えて色が変わったと感じるようになると、張り替えを検討すべき時期でしょう。それくらい変色が顕著だと、劣化もかなり進行しており、遠からずなんらかの問題が起きる確率が高いためです。軽い衝撃などで、破れたり穴が開く可能性もあります。