猫が網戸を破る・外す原因と対策方法10選

猫が網戸を破る・外す原因と対策方法10選

隙間が多く通気性が高いことが特徴である網戸は、比較的破れやすいという難点も抱えています。そのリスクが特に高いのが、ペットのいる家庭です。とりわけ猫は、引っかいたり飛びついたりといった行動により、網戸を破る・外すといったトラブルを起こしがちとなっています。それでは猫は、一体なぜこうした行動を取ってしまうのでしょうか。

本記事では、猫が網戸を破る主な原因と、それらへの対処法について解説していきます。現在猫を飼っていて、網戸のトラブルに悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

原因

外に対する興味

猫が網戸を外してしまう理由として大きいのが、「屋外への興味」です。

猫は元来肉食動物であり、昔から広範囲を移動しつつ、狩猟により獲物を捕らえる生活を送ってきました。そのため周囲の世界への関心も強く、いろいろなものに興味を持つ傾向があります。
特に屋外には、そうした猫の好奇心を惹きつけるものが多く存在しており、それはペットの家猫であっても変わりません。窓越しの景色や動きなどの刺激に反応し、外に出たいという欲求が高まった結果、それを阻む網戸を引っかくなどしてしまうことが多くなっています。

おもちゃと見ている

ペットの猫が網戸を破ったり外す行動をするのは、「それをおもちゃと認識しているため」という面も大きくなっています。

高い運動能力を持つ猫は、高所に簡単に移動することができ、またそうした行動への欲求も強くなっています。それを満たすための猫用のおもちゃに、自由に上り下りできるキャットタワーがありますが、中には網戸もそうしたものの1つと捉える猫が少なくありません。適度な隙間があって爪をひっかけやすく、上下運動に持ってこいというわけで、そうした行為を繰り返すうちに破る・外すなどのダメージを与えてしまうことになります。

ストレスの発散

ストレスもまた、猫が網戸を破る・外す行動を取る原因の1つです。

猫は敏感で繊細な動物であり、ちょっとしたことでストレスを感じる性質があります。猫にとってのストレス要因はさまざまですが、その主な1つとなっているのが、「運動不足」です。
猫は運動に対して旺盛な欲求がありますが、室内飼いだと思うように動き回れないことも少なくありません。そうして溜めたストレスを発散しようとして問題行動を起こすケースは多く、網戸へのいたずらも、これが原因となっている可能性があります。

飼い主の気を引きたい

猫が人間をどういう存在として捉えているかは不明ですが、飼い主のことは、遊び相手などとして好意を持っているようです。そのため猫は、折に触れて飼い主にかまってほしいと望みますが、タイミングよくそうなるとは限りません。そこで、さまざまなアクションを起こすことで飼い主の気を引こうとします。具体的な行動は、体を摺り寄せる、見つめてくるなどさまざまですが、網戸を引っかくことがその1つとなっているケースもあります。以前網戸にいたずらした際叱られるなどした経験から、同じ行動によって飼い主の注意をこちらへ向けられると考えている可能性があります。

対処法

ペットの猫が網戸を引っかくなどして破る・外す行動を取る背景には、上のような原因があります。網戸が破れれば脱走リスクや修理・交換の問題を抱えることになりますが、ではそれを防ぐための方法にはどんなものが考えられるのでしょうか。
ここからは、猫が網戸を破ることへの具体的な対処法について解説していきます。

引っかき防止スプレーの活用

猫が網戸を引っかいて外すなどの危険を無くしたい場合、「引っかき防止スプレー」を使うという方法があります。

こちらは名前の通り、猫が物を引っかいたりかじったりする行動を止めるためのスプレーです。いたずらしてほしくない場所や物に噴きかけることで、猫を近寄らせなくする効果があります。柑橘や木酢などの香りが仕込まれており、嗅覚の鋭い猫にとっては、嫌なニオイとして認識されます。一方、人間にはそれほど強く感じられません。

費用はお手頃で入手も簡単ですが、どんな猫にも効くわけではない点がデメリットになります。

爪を切っておく

猫が網戸を破らないようにする対策としては、「爪切りをしておく」ということも挙げられます。

猫にとって爪は、大変便利な道具です。爪をうまく使うことで高所への移動などを可能にしますが、室内飼いの場合、あまり鋭すぎるのはいろいろ問題があります。網戸など物を傷つけることもそうですし、猫にとっても、爪の損傷などを引き起こすリスクがあります。

そのため、愛猫の爪は定期的に切っておくことが求められます。適度に手入れされた爪なら、網戸を破ってしまう危険を抑えられますし、折れなどの損傷も防げます。

ペットフェンスの設置

猫による網戸へのいたずらを防ぐ上では、「ペットフェンスを設置する」というのも対処法として有効でしょう。

現在は完全室内飼いが一般化していることから、実際に猫用のフェンスを活用するケースも増えています。猫はさまざまな場所で思いもよらない行動を取りますが、フェンスを設置することで、その行動をある程度制限できます。網戸に対しても、傍に置いておくことで、引っかいたり上ったりといった行為を防げます。

価格はメーカーなどの要因によってかなり異なり、中には1万円以上するものもあります。なるべくコストを抑えたい場合、100円ショップのワイヤーネットなどで自作することも可能です。

遊び場を作る

「原因」の項目で述べたように、猫は網戸を遊具として認識している可能性があります。こうした場合の対処法としては、「他に遊び場を用意する」というものが考えられます。

キャットタワーやキャットウォークを設置することで、そちらに興味を移させ、網戸へ近づく機会を減らせるかもしれません。リフォームなどによるキャットウォーク設置の費用相場は、5~10万円ほどです。一方、賃貸の場合はキャットタワーの利用が適しています。さまざまなタイプが販売されており、価格もそれに応じて数千円~2万円以上と幅があります。

ただ、これらを設置したとしても、希望通り使ってくれるとは限らない点は踏まえておく必要があります。

網戸を開けられないようにする

外に出たがる猫の場合、自分で網戸を開ける方法を学習することもあります。こうした脱走を防ぐ対処法としては、「網戸にロックをかけられるようにする」というのが有効です。

網戸のロックは、最初から付いている場合もありますが、後から取り付けることも可能です。子供や猫が外に出てしまうことを防ぐための網戸用ストッパーは、現在さまざまなものが市販されており、簡単に入手することができます。価格は2千円程度で買えるものがほとんどで、設置も粘着テープで付けるだけと、簡単なのが特徴となっています。

ペット用の網戸へ交換する

猫の爪による網戸へのダメージを減らしたいのであれば、「ペット用の頑丈な網戸に交換する」という方法もあります。

網戸ネットの素材として一般的に使われているのは、ポリプロピレンです。軽量で熱に強い特性があり、幅広い用途で活用されていますが、強度はそれほどでもありません。そのため、猫の爪で破れてしまうことも、比較的多くなっています。

これに対し、最近はペットが引っかくことを前提に作られた、より頑丈な網戸が登場して人気となっています。弾力性が高く摩擦にも強い素材で、多少の衝撃で破れる心配はありません。また、猫の爪にとっても安全となっています。

こうしたペット用網戸への張り替えは、業者に依頼するのがおすすめです。

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