網戸に防犯対策が必要な理由3選と対策方法7選

網戸に防犯対策が必要な理由3選と対策方法7選

最近は、窃盗目的などでの住居侵入を報じる例が増えています。それにつれて、一般家庭の防犯に対する意識も向上しつつありますが、網戸に対しては特に対策を講じていないという人が多いかもしれません。しかし実際のところ、網戸は防犯上重要な位置を占めており、適切な対策を取ることが望ましくなっています。

本記事では、網戸に防犯対策を講じるべき主な理由について解説するとともに、具体的な対策法についても紹介していきます。現在防犯目的などで網戸の修理・交換を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

網戸に防犯対策が必要な理由

窃盗犯は窓から侵入しやすい

警視庁が住宅等への侵入犯罪についてまとめたデータによると、侵入窃盗の主な侵入口となっているのは、窓でした。一戸建て住宅では53.5%、共同住宅(3階建て以下)でも40.7%の割合で、窓から侵入されています。

参考:住まいる防犯110番

このように、窓は防犯上、非常に大きな役割を占めています。特に施錠の有無は重要なポイントで、無施錠の窓が狙われやすい傾向があります。窃盗犯は、侵入になるべく時間をかけたくないという心理があるためです。逆に言えば、侵入するのに時間がかかる窓ほど防犯効果が高いということで、この点から見て網戸への防犯対策は、大きな意義があると言えます。

4階以上も侵入の危険あり

侵入犯罪に遭う危険が最も大きい場所は、一階の和室です。和室の窓は大きく、無施錠なら侵入は難しくありません。窓を開けて寝るなどしていれば、簡単に入られてしまいます。こうした危険は、1階に限らず3階までの部屋でも比較的高くなっています。

では、4階以上であれば安心かと言うと、そういうわけでもありません。低層階ほどではないものの、無施錠の窓から侵入されるリスクは十分あります。実際に、夜中にロープなどを使って屋上からベランダへ降りたケースも存在します。こうした例を踏まえれば、高層階でも網戸への防犯対策が望ましいのは間違いないでしょう。

在宅中の油断も禁物

窃盗犯は住人の留守中に侵入すると思いがちですが、実際は在宅中の侵入も少なくありません。このケースで多いのが、夜間の就寝時を狙う手口です。夏になると、夜中でも気温が高く寝苦しいため、窓を開け網戸だけ閉めて寝る人も多くなっています。窃盗犯は、こうした油断に付け込むのが常套手段です。高層階だとなおさら油断しやすい傾向がありますが、前述のように、部屋の高さはあまり保証になりません。

特に女性の一人暮らしとなると、暴行目当ての侵入リスクもあることから、網戸への防犯対策はぜひしておきたいところです。

防犯対策

網戸に防犯対策が必要な理由は、上で紹介した通りです。窃盗犯など犯罪者の侵入口となりやすい窓には、網戸にも防犯対策が求められますが、具体的にどうすればよいのでしょうか。ここからは、網戸に施す防犯対策の方法について解説していきます。

鍵付き網戸への交換

網戸への防犯対策としてまず挙げられるのが、「鍵付きの網戸への交換」です。

一般的な網戸には鍵が付いていないため、窓を開けていれば、簡単に侵入されてしまいます。しかし、市販の網戸の中には、最初から鍵が付いているものもあります。こうした鍵付きの網戸は、ペットの脱走防止用として購入するケースが多くなっていますが、防犯上の効果も期待できます。ネットに衝撃に強い素材を使用している商品もあるので、そうしたものに交換すれば、より侵入を防ぎやすくなります。

補助錠を付ける

前述のように、通常の網戸には鍵が付いておらず、防犯性はほとんどありません。サッシごと鍵付き網戸に交換するという方法もありますが、より簡単な方法の選択も可能です。「補助錠を取り付ける」というのがそれになります。

「補助錠」とは、主錠とは別に取り付ける、補助的な鍵のことです。ホームセンター等で簡単に購入することができ、費用も1,000円程度と、低コストで導入できます。

補助錠の取り付けで、網戸を簡単に開けなくすることにより、防犯性を高められます。ただし、対策としては簡易的なものであり、実際的な抑止効果は期待できません。心理的な効果が主ですので、本格的な対策を望む場合は別の方法を取る必要があります。

ステンレス網戸への交換

網戸のネット素材として使われることが多いのは、ポリプロピレンやポリエステルです。これらは網戸本来の役割から見れば強度は十分ですが、防犯の点では問題外です。カッターのような薄い刃物でも、簡単に切断することができます。

それに対し、防犯面での信頼性が高いのは、ステンレス素材の網戸です。錆に強いことで知られるステンレスは、鉄より高い強度を誇ります。ナイフやバールによる襲撃にも耐える商品も販売されているので、そうしたものとロック付きのものを組み合わせれば、かなりの防犯効果が期待できます。難点は高価格なことですが、耐久性も高いため、張替えの頻度を減らすことができます。

外側に面格子を取り付ける

「面格子を取り付ける」というのも、網戸への防犯対策の1つになります。

「面格子」とは、住宅の窓の外側に設置される格子のことです。金属や鋳物などの素材から成り、縦・横の格子やクロス状など、さまざまな形のものがあります。容易に切断しにくいことから、設置することで防犯性を高められます。

適度な隙間があるため、風通しや採光に関する問題はありません。目隠し効果もあり、外から住宅内部を見えにくくできます。
緊急避難時の脱出経路に使えないなどのデメリットはありますが、防犯面の心配を優先するのであれば、適切な選択と言えます。

換気や扇風機を活用する

網戸自体に防犯対策をするのも有効ですが、別のやり方もあります。就寝時の寝苦しさを解消したいのであれば、窓を開けなくて済む工夫をしてみましょう。

この場合効果的なのは、扇風機やサーキュレーターの使用です。夜間に寝苦しさを感じるのには、気温だけでなく二酸化炭素の濃度が関係している可能性があります。ある研究では、二酸化炭素濃度が上昇すると、睡眠の質が低下するという結果が出ています。

そのため、寝室のドアを開けて扇風機やサーキュレーターで空気を循環させれば、二酸化炭素濃度が下がり、快適に眠れる確率が高くなります。また、就寝前に窓を開け、しっかり換気しておくことでも、同様の効果が期待できます。

窓の周囲に防犯センサーやカメラを設置する

こちらも網戸への直接の防犯対策ではありませんが、窓の付近にセンサーライトやカメラを設置することで、侵入を食い止めるという方法もあります。

温度変化で人の接近を感じ取り、自動的に点灯するセンサーライトは、防犯グッズの定番です。不審者の接近に気づきやすくなりますし、近所や通行人に異変を知らせることもできます。これと一緒に防犯カメラを窓付近に設置しておけば、侵入をためらわせる効果を高められます。

ただ、これらの設置だけで確実に犯罪を防げるわけではない点は、理解しておいた方が良いでしょう。中にはライトやカメラの存在を承知の上で侵入を図る者もいるため、他の対策との組み合わせが重要になります。

足場になる物を窓の下に置かない

窃盗犯などにとって、窓の下の道具や設置物の類は、侵入を図る上で利用価値の高いものです。たとえばエアコンの室外機が窓の直下に設置されていれば、それを足場にして容易に窓へ上がることができます。そのため、足場として利用できそうな物は、窓の周辺に一切置かないことが重要となります。

また、戸建て住宅の場合、2階の窓の防犯対策がおろそかになりがちな傾向があります。しかし実際は、2階程度の高さであれば、窓まで上ることはそれほど難しくありません。油断を突いて2階の窓や網戸を狙ってくる侵入犯もいるため、1階同様の対策が必要になります。

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