玄関網戸の種類別相場5選と注意点3選

玄関網戸の種類別相場5選と注意点3選

夏場に室内の通風を確保することは、快適な生活を送る上で重要なポイントとなります。その点で大きな効果を発揮する設備が、玄関網戸です。取り付けることで風の通り道を作りやすくなりますが、設置にあたって費用を気にする方も多いでしょう。

本記事ではそうした方のために、玄関網戸の種類別費用相場について紹介します。また、マンションなどに玄関網戸を取り付ける際の注意点についても合わせて解説しますので、現在玄関網戸の設置を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

種類と相場

ルーバー式

玄関網戸の種類、まずはルーバー式ですが、「ルーバー(louver)」は細長い板(羽板)状の部材のことで、これを平行に並べた構造の物全般に使われます。代表的な例では、ブラインドが挙げられます。ルーバーの連なりによって外からの視線を遮断しつつ、通風を確保できる仕組みとなっています。細かい種類によっては、ルーバーの角度調節が可能なものや、ネット付き、鍵付きのものもあります。

相場

ルーバー式玄関網戸の設置にかかる費用相場は、大体5万円~7万円ほどとなっています。
他の種類の玄関網戸と比較するとやや高額ですが、これはルーバー付き網戸の取り付けでは、ドアごとの交換が必要な場合があることによります。高めではありますが、これくらいの予算をかければ、鍵や郵便受けを取り付けられる折れ戸(中折)タイプの設置が可能となります。

収納式

収納式の玄関網戸は、いくつもの折り目を伸縮させることで開閉する仕組みとなっています。アコーディオンの蛇腹のような構造からアコーディオン式、もしくはプリーツ式とも呼ばれます。コンパクトに収納できるのが特徴で、使わない時邪魔になりにくいというメリットがあります。玄関網戸を取り付けると、出入りがしにくく感じることもありますが、こちらの種類はあまりそうした面倒さがありません。

相場

比較的狭い玄関でも使用できる収納式(アコーディオン式)玄関網戸の費用相場は、本体価格が約1万3千円~2万5千円ほどとなります。リフォーム業者に設置を依頼する場合は、工事費として約1万円~3万円が必要となるため、総額では2万円~5万5千円ほどの費用がかかる計算です。
これは、横引きロールタイプのものとほぼ同等の相場にあたります。

横引きロール網戸

続いて紹介する玄関網戸の種類は、横引きロール式です。こちらはケースの中にロール状に収まっている網戸を引っ張って、スライドさせながら引き出し、反対側の枠に固定するという仕組みの玄関網戸になります。片引きタイプのものと両引きタイプのものがあります。
使用しない時はケースの中にすっぽりと収納できるので、邪魔になりにくいという利点がありますが、その一方で突風に弱いなどの難点もあります。

相場

使わない時はコンパクトに収納でき、取り外しも簡単な横引きロール式玄関網戸の費用相場は、本体価格が約1万5千円~2万5千円程度となっています。リフォーム業者に依頼した場合の設置費用は、前述のように約1万円~3万円が相場です。総額では2万5千円~5万5千円ほどで、上で述べたように、収納式玄関網戸の場合とほぼ同額となります。

中折式

「中折式」と呼ばれる種類の玄関網戸は、中心部分で2つに折り曲げられる構造のもので、「折りたたみ式」「折れ戸式」とも呼ばれます。浴室やクローゼットなどのドアと、仕組みは変わりません。強度があって丈夫なことから防犯面の安心感があり、ルーバー式との組み合わせでは、プライバシー保護の面でも効果を発揮できます。短所としては、比較的壊れやすい点や、修理・交換費用が高めである点などが挙げられます。

相場

比較的頑丈でセキュリティ面のメリットがある中折れ式玄関網戸は、本体価格の相場が4万円~10万円ほどとなっています。これに設置工事費を加えると、総額では約5万円~13万円となります。
上で述べたように、多少高額にはつきますが、ルーバータイプと組み合わせることが可能です。また、防犯対策として鍵を取り付けることもできます。

カーテン式

カーテン式玄関網戸は、その名の通り、ネット部分がカーテン状になった種類のものを言います。すだれのようにして玄関に取り付ける形となっており、強度はほとんどありませんが、設置が非常に簡単なのが特徴です。テープでくっつけるだけなので、ドライバーなどの道具もいりません。取り外しにも手間がかからず、賃貸住宅には適しています。マグネットが取り付けられており、自然に閉まる工夫もされています。

相場

取り付けや交換が簡単でマンションにも設置しやすいカーテン式玄関網戸の費用相場は、大体1,500円~4千円程度となっています。設置は前述のようにテープで貼り付けるだけなので、工事を頼む必要がなく、本体の購入費用のみで済むようになっています。
紹介した玄関網戸の中では、最も費用を抑えられる種類で、コスト面を何より重視したい方にはおすすめです。

注意点

玄関網戸のいろいろな種類とその費用相場について紹介しましたが、玄関網戸をマンションなどに取り付けるにあたっては、あらかじめいくつかの点に注意しておく必要があります。ここからは、そうした玄関網戸設置に伴う注意点について解説していきます。

取り付け不能な場合もある

玄関網戸を設置するにあたっては、「網戸の種類や玄関の状況次第で取り付けできないことがある」という点に注意しておく必要があります。

例えば、ドアのすぐ手前に分電盤がある玄関で金属製の網戸を設置するのは、分電盤が開閉の邪魔となって無理なケースが多くなっています。また、造り付けのシューズボックスがドア近くに配されている場合も、同様に金属製玄関網戸の設置は困難です。

こうしたように、ルーバー式のような金属製玄関網戸の設置は、マンションの造りによって難しいケースが多々あります。

頑丈さに欠ける

玄関網戸設置の注意点として、「頑丈さにはあまり期待できない」という点も挙げられます。

玄関網戸は、ルーバー式のような金属製のものであっても、通常の玄関ドアと比較すると強度は落ちるのが実情です。道具を用いて壊すのはそれほど難しくなく、強固な破壊や侵入の意志を持っている相手に対しては、あまり防衛効果は望めません。
鍵を付けてセキュリティを高めることはできますが、これも過度な期待は禁物です。こうした防犯面の弱点についても、事前によく把握しておく必要があります。

マンション規約の確認は必須

マンションで玄関網戸を設置する場合は、事前に管理規約をチェックしておく必要があります。玄関網戸の設置はマンションによって推奨するところもあれば、反対に禁止するところもあるためです。

玄関網戸を設置する場合、玄関ドアは開け放しておくことが多くなりますが、規約でドアの開放が禁じられていれば、それに抵触するおそれがあります。また、美観の問題で設置を禁止するケースもあります。なお、マンションでリフォームを行う際は、管理組合への申請を経るのが通常です。

また、賃貸物件では後付け可能な玄関網戸の種類が限られる点も、注意しておく必要があります。

利用料も0、中間マージンも0で複数の業者を比較

利用料も中間マージンも完全無料

比較.netとは

無料で使える比較マッチングサイト