障子の張替え時期3選とタイミング5選

障子の張替え時期3選とタイミング5選

障子の張替え時期3選とタイミング5選障子は古来から使われてきた、日本文化の象徴のような存在ですが、建具として現在でも生活に密着した働きを示しています。単なる道具にとどまらず、インテリアとしても独特の雰囲気を醸し出す障子ですが、維持には「張替え」という作業が欠かせません。ただ、具体的にいつ張替えを行うべきかは、多くの人が悩むところではないでしょうか。

本記事では、障子の張替えに適した時期と具体的なタイミングについて解説しますので、現在障子の張替えについて考えている方は参考にしてみてください。

時期

梅雨期

梅雨の時期は、障子の張替えに適しています。その理由は、梅雨どきならではの湿度の高さにあります。

障子紙の張りやすさと湿度は、密接に関係しています。障子紙に使われる和紙は、湿度が高い時には湿気を吸い取り、反対に乾燥している時には、湿気を放出する性質があります。湿気を含んだ和紙は通常時より伸びるのですが、これにより、枠に張るにあたっての位置などの調整がしやすくなります。後に湿度が下がった際には、湿気が放出され紙が縮むので、ちょうど良い張り具合に仕上がるというわけです。

雨の日

雨が降っている日も、障子の張り替えに適した時期です。理由は上で述べたものと同じで、やはり湿度に関連します。

障子の張替えは、紙にたるみが出ないよう伸ばしながら張っていくのがポイントです。その点で雨の日の障子紙は、湿気を吸って適度な延性を帯びているので、作業がしやすい状態となっています。

反対に、乾燥している時期の張替えはおすすめできません。紙が湿気を失い収縮した状態にあるので、張る際に破れやすいためです。冬場や晴天時などの張替えは、なるべく避けるようにしましょう。

来客前

重要な来客が予定されている場合は、その直前の時期も、障子張替えに適した頃合いとなります。

障子はきれいに整っていれば、部屋の雰囲気をぐっと引き締める効果を発揮しますが、少しでも破れなどが目に付くと、部屋全体をだらしなく見せてしまいます。
家族間なら問題ないでしょうが、外部の人にそうした状況を見られるのは、あまり好ましいことではありません。まして恩人などの特別な人であれば、なおさら万全な状態で招き入れたいところです。

その際、作業日が雨であれば申し分ありませんが、運悪く乾燥しているようであれば、霧吹きで適度な湿気を加えるという方法もあります。

タイミング

障子の張替えに適した時期については、上で解説した通りです。一方、それとは別に、張替えに踏み切った方が良いタイミングというものも存在します。ここからは、障子の張替えを実行に移すべき、具体的なタイミングについて紹介します。

穴が開いた時

最近はプラスチック製の障子紙も多く出回っていますが、やはり一般的なのは、パルプや楮など紙製のものです。紙の障子は通気に優れているものの、丈夫さはプラスチック製とは比較になりません。はずみで穴や破れができる確率は小さくなく、小さな子供やペットがいる家庭は、そのリスクがより高くなります。

障子に穴が開いてしまったら、なるべく早く張替えるのが得策です。光を通しやすいだけに、小さな穴でも目立ってしまうためです。補修シールで応急処置するという手もありますが、場合によっては却って目立ってしまうので、やはり張替えが望ましいところでしょう。

汚れが目についた時

障子紙にはいろいろな種類があり、デザインや色も豊富ですが、一般的には白一色のものがよく使われます。鮮やかな白がずらりと並ぶさまは、シンプルで美しいものですが、その反面汚れが目立ちやすいという特徴もあります。そうした汚れが目につくようになった場合、漂白剤等で落とせないようであれば、業者に頼むなどして張替えた方が良いでしょう。

また障子には、汚れとは別に、黄ばみが生じることもあります。これは経年劣化によるもので、拭いても落ちることはありません。そのため、黄ばみに気づいた時も、張替えが推奨されるタイミングです。

紙にたるみができた時

張った直後の障子紙は、ピンと均一に伸びていて、美しく整っています。しかし、その張りがずっと維持されるかというと、残念ながらそうではありません。時間が経つごとに、少しずつ張りが失われて、ある時期からたるみがはっきり目につくようになります。
紙がたるんだ障子は見た目の印象が悪く、不意の来客があった場合などは、恥ずかしい思いをすることになりかねません。ですので、紙のたるみが気になりだした段階で、早めに張替えておくのが妥当でしょう。

カビの発生時

前述のように、和紙製の障子には湿気を吸収する性質があります。また通気性も高いため、室内のカビの発生を抑制する効果があり、畳などにとってはメリットが多いとされます。しかし、障子自体については別問題で、換気などの注意を怠っていると、いつの間にかカビが生えてしまうというケースもあります。

障子のカビは見た目はもちろん、住人の健康にとっても問題です。程度が軽い段階なら、カビ取り剤などで落とせますが、使い方によっては障子を変色させるおそれもあります。カビの発生が認められたタイミングで、早めに張替えを行うべきでしょう。

定期的なタイミング

張ってからの年数も、張替えのタイミングの目安になります。

一般的な障子紙の耐用年数は、5年ほどとされています。そこまで問題なく使用できたとしても、5年を過ぎればいつ何が起きてもおかしくありません。また、紙の色は徐々に変わっていくのが自然なので、気づかないうちに黄ばみが進行している可能性もあります。そのため、障子を張ってから5年ほど経った頃に、張替えを行っておくのが賢明と言えます。

ただ、実際には日々の使い方などの条件によって、障子紙の劣化の進行度は大きく変わってきます。5年周期はあくまで目安なので、その前に劣化に気づいたら、早めに張替えることが必要です。

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