プラスチック障子紙のメリットとデメリット8選

プラスチック障子紙のメリットとデメリット8選

障子は長らく日本人の暮らしに密着してきた存在で、現在でも住まいに欠かせないという家庭が少なくありません。その主な部分を構成するのは障子紙ですが、近年はさまざまな種類が開発されており、とりわけ「プラスチック障子紙」と呼ばれるものは、各方面から高い注目を集めています。普通紙からの交換を考えている方も多いと思いますが、一体どのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、プラスチック障子紙のメリットとデメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

耐久性の高さ

プラスチック障子紙のメリットの1つ目は、「従来の障子よりも耐久性が高い」ということです。

紙の両面を薄いプラスチック板で挟む形のプラスチック障子は、和紙のみから成る障子と比較して、かなり丈夫で破れにくくなっています。和紙製の障子が弱めの衝撃でも破れてしまうのに対し、プラスチック障子は少々圧力や刺激を加えたぐらいではびくともしません。爪による引っ掻きにも強いので、小さな子供やペットがいる家庭にとっては、かなり安心度が高いと言えます。

さらに、経年劣化による黄ばみの心配が少ないことや、燃えにくいことなども、頑丈さがもたらす利点になります。

張替えの頻度の少なさ

プラスチック障子紙は前述のように、丈夫で長持ちしやすいという特徴があります。このことは、張替えの頻度を少なくできるというメリットにつながります。

和紙製の障子は耐久性に乏しく、比較的劣化も早いために、数年で張替える必要があります。頻度は紙の種類や設置状況などの要因で異なりますが、パルプ障子紙のような安価なものの場合、ほぼ毎年交換する必要があるとされます。これは手間の面はもちろん、費用面でもトータルではデメリットです。

一方、プラスチック製の障子紙の耐用年数は10年ほどとされており、張替えの頻度は格段に抑えられます。手間やコストの面で、かなりお得と言えるでしょう。

掃除のしやすさ

プラスチック障子紙には、「掃除がしやすい」というメリットもあります。

従来の障子は大半が紙でできているので、水分が大敵でした。湿気や結露にも弱く、まして水拭きによる掃除などは到底無理です。そのため、障子の手入れは多少の面倒を伴わざるを得ませんでした。

それに対し、表面を塩化ビニールシートで覆っているプラスチック障子紙は、多少の水がかかっても問題ありません。紙が破れたり剥がれる心配もなく水拭きできるので、掃除の手間を大きく減らすことができます。

冷暖房の効きやすさ

数ある障子のメリットの1つが、「断熱性の高さ」です。薄い紙で空間を隔てるだけの障子ですが、室内の熱をとどめる効果は意外に高いものがあります。

紙製の障子ですら、そうした特徴を持っていますが、プラスチック障子紙はそれよりも高い断熱効果を発揮できます。和紙よりも気密性が高いことから、冷気・暖気を外に逃げていきません。冬場は暖かい空気を、夏場は涼しい空気をしっかり室内にとどめられるので、温度調整の効率を上げて冷暖房費のコスト削減に役立ちます。

和紙に近い見た目

プラスチック障子紙という呼び方だと、外見が和紙とかなり異なるイメージを抱きがちですが、決してそうではありません。
紙を挟むプラスチック板は透明で、それ自体は目立たないようになっています。そのため、全体的な見た目は、従来の一般的な障子とほぼ変わらないというのが実状です。よほど近づくか、直接触るなどしない限り、大抵の人がプラスチックが張られている事実には気づかないでしょう。

このように、紙製の障子の見た目や質感がしっかり保たれている点も、プラスチック障子紙のメリットと言えます。

デメリット

通気性の低さ

プラスチック障子紙の大きなデメリットにあたるのが、「通気性の低さ」です。

植物繊維を主原料とする紙製の障子は、通気性に優れるという特徴があります。そのため、室内に熱気や湿気がこもりにくく、カビなどが生えるのを防ぎやすくなります。

一方、塩化ビニールのシートで表面を覆うプラスチック障子紙は、断熱性は高いものの通気性はあまりありません。そのせいで室内に熱や湿気がたまりやすく、冬場は結露も生じやすいため、換気を適切に行わないとカビの繁殖を招くおそれがあります。

張替えが難しい場合も

障子の張替えは、表具屋などの業者に頼ることもできますが、自身で行う人も少なくありません。和紙製のものの場合、多少の手間や経験を踏めば、きれいに張れるようになるケースが多くなっています。

プラスチック障子紙も、DIYで張替えることは可能です。
ただ、場合によっては困難さを伴うこともあります。例えば木枠に歪みがある場合などは、紙のような柔軟性がない分、しっかり形に合わせて張るのが難しくなります。また、失敗した際のやり直しがしにくいというのも、デメリットになります。

価格の高さ

プラスチック障子紙のデメリットの3点目は、「価格の高さ」です。

一般的なパルプ障子紙(4枚分)の値段が、大体700円~3,000円なのに対し、プラスチック障子紙(4枚分)の値段の相場は、3,600円~6,000円ほどとなっています。プラスチック障子紙はさまざまな機能が付加されている分、普通紙に比べると、どうしても価格が高めにならざるを得ません。業者に依頼する場合は、さらに作業料などの費用も必要となります。

ただ、前述のように頻繁に張替える必要がないため、長期の視点で見れば、むしろコストは安くつく場合もあります。

利用料も0、中間マージンも0で複数の業者を比較

利用料も中間マージンも完全無料

比較.netとは

無料で使える比較マッチングサイト