障子を長持ちさせる方法7選

障子を長持ちさせる方法7選

ベストな状態の障子は、整然として見る者にすがすがしい印象を与えてくれます。ただ、どんな物でもそうですが、劣化の進行は避けられません。障子の寿命は一般に2~5年とされていますが、さまざまな理由により、それより早く交換が必要となることもあります。しかし、できるならなるべく長い間、良い状態を保ちたいところでしょう。

本記事では、障子を長持ちさせるための方法を7つピックアップして解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

こまめに空気の入れ替えを行う

障子の特性の1つに、「吸湿性の高さ」があります。細かい穴を無数に持つ構造の障子紙は、湿度が高い時に湿気を吸い取り、室内に湿気がこもるのを防いでくれます。ただ、これは諸刃の剣の性質であり、室内のカビの繁殖を抑えるのに役立つ一方で、障子自体がカビてしまう危険をはらんでいます。

そのため、室内の湿度があまり高くならないように、適時空気の入れ替えを行う必要があります。こうすることにより、障子の水分吸収量が調節され、紙のダメージを和らげることができます。なおその際は、空気の通り道ができるよう、2ヵ所の窓を開けるのがポイントです。

汚れや黄ばみは早めに処置する

障子の桟にはホコリが溜まりやすくなっていますが、これを長期間放置すると、障子紙に吸着して劣化を進行させる原因となります。ホコリが固着しないうちに、はたきなどで丁寧に落としておきましょう。

また、黄ばみ対策も重要になります。和紙は日光により変色しやすい特徴があり、放置すると、張替えるより他に方法がなくなります。これについては、200ml程度の水に洗濯のり5g、酵素系漂白剤(粉タイプ)10gをスプレーボトルに入れ、黄ばみ部分に噴きかけるのが効果的です。ただ、桟や枠の部分にかかると変色の危険があるので、要注意です。

窓の結露対策を講じる

窓の結露もまた、障子にとっては有害な現象です。

気温が下がる季節になると、室内外の気温差により、窓ガラスに結露が付着しやすい状態となります。この結露を放置していると、窓際の障子紙が水分を吸い込んでカビを発生させたり、プラスチック製の障子紙が剥がれるなどの問題が起きやすくなります。

結露を見つけたら、すぐ雑巾などで、桟の部分も含めてきれいに拭き取るようにしましょう。その後、きれいな布に食器用洗剤を含ませ、ガラスと桟に薄く塗っておくのも効果的です。また、ガラス用の断熱シートなどを活用する方法もあります。

障子は開け放しにしない

障子を長持ちさせるための秘訣として、「開けたままの状態で放置しない」というものも挙げられます。

障子を開けたままにすることは、2枚を重ねた状態にしておくということです。この状態は、障子と障子の間に湿気を閉じ込めることとなり、カビを誘発する要因となります。障子のカビは、軽度であれば漂白剤で落とせますが、広範囲に及ぶ場合などは、張替えるしか手がありません。

そうしたことにならないよう、障子は必要がない場合は開けたままにせず、こまめに閉めておくことが大切になります。

高強度の障子紙にする

障子紙の強度は、耐久性に大きく関わります。強度の高い紙ほど耐久性も高く、長持ちさせられる確率が高まります。

一般的には破れやすい和紙のイメージが強い障子紙ですが、実はさまざまな素材の製品が販売されており、その中には強度を高めたものも多くなっています。たとえば塩化ビニールのシートで和紙を挟み込んだタイプのものは、少々のペットの引っかきや子供の悪戯でも、破れないほどの強度があります。また水拭きが可能なことから、比較的劣化にも強く、総合的に張替えの頻度を減らすことができます。

破れはすぐ対処する

障子を長持ちさせる上で、「小さな破れを放置しない」ということも重要になります。障子の破れを放置しておくと、ダメージがその箇所から広がる可能性が高いためで、早めに修理などの処置を講じる必要があります。

障子の破れは、小さなものであれば、その部分の補修のみで済みます。障子専用の透明な修理テープは、貼るだけでダメージを繕えて便利です。テープでは間に合わない程度の大きさなら、その枠の部分のみ張替えるという方法もあります。

一方、破れが広範囲に及ぶようなら、全面的な張替えが必要となります。

除湿器を設置する

障子の寿命に湿度が大きな影響を与えることは、前述の通りです。なるべく室内の湿度を低めに抑える必要がありますが、その点で効果的なのが、「除湿器を設置する」という方法です。

除湿器は、、梅雨時など湿度が高まる時期には便利なアイテムとなっています。設置することで、頻繁な窓の開け閉めなども必要なくなります。製品ごとに特長はさまざまで、結露対策や夏場の湿気対策など、用途に即して選ぶことができます。

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