障子紙の選び方8選

障子紙の選び方8選

障子紙の選び方

シンプルで独特の均整がある障子は、和室だけでなく、洋室にも取り入れられる便利なアイテムです。自宅にマッチする障子の設置を考えている方も多いでしょうが、主役となる障子紙にはさまざまな種類があり、それぞれどう違うのかは、素人には分かりづらいところとなっています。果たして障子紙を選ぶ際は、どのような視点を持つべきなのでしょうか。

本記事では、障子紙の選び方のポイントを8つ挙げて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

丈夫さで選ぶ

障子紙を選ぶ際は、まず「丈夫さ」に着目してみましょう。

いろいろとメリットの多い障子ですが、大半が紙でできているだけに、破れやすいという難点を抱えています。特に小さなお子さんやペットがいると、破れる確率が高くなり、頻繁な張替えが必要となるケースが多くなっています。

丈夫さの点でおすすめできるのは、プラスチック製の障子紙です。2枚のプラスチックで和紙を挟んだ作りで、衝撃に強く水拭きも可能などのメリットがあります。また、入手も比較的簡単です。
ただし、反面価格が高めだったり、通気が悪いなどのデメリットもあります。

通気性で選ぶ

どれくらいの通気性があるかも、障子紙を選ぶ際の注意点となります。

窓に水滴がびっしり付着する「結露」は、冬場によく見られる現象です。この結露はガラス窓だけに起こるわけではなく、障子にも発生する場合があり、そのせいで紙が破れたりはがれやすくなるなどの悪影響をもたらします。

こうした心配がある場合は、なるべく通気性の高い障子紙を張る必要があります。近年の障子紙は、各種の機能を付与してある製品が多く、通気性を高めたものもそれに含まれます。反対に、プラスチック製のものは通気が悪いので、この場合は避けるのが賢明です。

デザインで選ぶ

デザインもまた、障子紙選びで重要な要素となります。

障子紙というと、白一色というイメージがありますが、実際にはさまざまな色が用意されています。ピンクや山吹、藤色、黒、ライトグリーンなど、多彩な色を組み合わせることができるので、好みや部屋の雰囲気に応じたカラーリングを施すことができます。

また、柄入りの紙を取り入れるのも良いでしょう。透かしの入った麻柄や桜柄など、こちらもさまざまな種類が販売されていて、さりげないおしゃれ感を演出できます。

手入れのしやすさで選ぶ

障子の難点の1つに、「手入れの大変さ」があります。障子の桟にはホコリが溜まりやすいことから、紙の黄ばみを防ぐためには、こまめな掃除が欠かせません。
しかし、和紙製だと水気が厳禁なので、はたきや綿棒を使って丁寧にホコリを落とす必要が出てきます。
一方、水拭きが可能なプラスティック障子もあります。

普段のお手入れも考慮し選ぶようにしましょう。

断熱効果の高さで選ぶ

障子の選び方のポイントには、「断熱性の程度について確認すること」も含まれます。

障子は、意外に高い断熱効果を持つことが知られています。ガラス窓の熱通過率が約90%なのに対し、障子は40~50%ほどとなっています。
断熱効果の高い障子紙を選ぶことでエアコンなどの電気代削減にもつながります。

遮光・UVカット機能で選ぶ

上で触れたように、最近の障子紙は、特殊な機能を加えたものも多く販売されています。断熱性や通気性もそうですが、遮光性や紫外線カットもその1つになります。

通常の障子紙は光をよく通し、そのために部屋を明るくできるのが利点とされます。しかし、これは裏を返せば日光の害も受けやすいということで、畳や家具の変色といった問題を引き起こすことも多くなっています。

遮光性を高めた障子紙は、芯にアルミなどの素材が用いられています。見た目は普通の障子ですが、光や紫外線の通過を抑えることができます。畳などの日焼けが心配という場合には、おすすめの紙と言えます。

明るさの程度で選ぶ

「室内をどのくらい明るくしたいか」に注目するのも、障子紙を選ぶ上での大きなポイントとなります。

適切な明るさの程度というのは、個人の感覚による部分が大きくなっています。可能な限り明るいのが良いという人もいれば、少し落ち着いた明るさを好む人もいるでしょう。障子紙の原料や加工の仕方はさまざまであり、それぞれで実現できる明るさが異なるため、そうした個々の性質を知っておく必要があります。

なるべく明るい部屋にしたい場合は、光を反射しやすい化学繊維製の紙を選ぶのがおすすめです。一方、やや落ち着いた感じの明るさにしたい場合は、光の反射率が低めの手すき和紙が適しています。

張替えやすさで選ぶ

障子は、最も安価なパルプ障子紙の場合、ほぼ1年ごとの張替えが必要とされます。それ以外のものについても、定期的な張替えが欠かせません。業者に依頼することもできますが、自身で手掛けたいという方も多いでしょう。その場合は、「張替えのしやすさ」も障子紙選びのポイントとなってきます。

はがす際も含めて作業の手間を省きたいなら、アイロンで張るタイプの障子紙がおすすめです。紙の上からアイロンを当てるだけで、はがしたり張ったりすることができます。両面テープで張るタイプも比較的手間いらずですが、張り直しがしにくいデメリットがあります。一方、組子にのりを塗って張るタイプは、しっかり張れるのが利点ですが、手間がかかる上にシワなどができやすい難点もあります。

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