畳の張替え時期の目安6選

畳の張替え時期の目安6選

和室のある家では、畳の状態に常に気を配る必要があります。ただ、どんなに気を付けていても劣化は免れず、いつかは張替えなくてはなりません。といっても、どのタイミングがちょうど良い張替え時期なのかは、大抵の人にとってわかりづらいところでしょう。
実は畳の交換時期は、張替え方法や部位の違いで異なっており、適切なタイミングを計る上では、それらについて知っておくことが求められます。

本記事ではその点を詳しく解説するので、現在畳の張替えを検討しているなどの方は、ぜひ参考にしてみてください。

張替え方法ごとの交換目安

畳の張替えと一口に言っても、その方法は数種類に分かれます。具体的には「裏返し」「表替え」「新調」の3つですが、それぞれやり方はもちろん、適した実施の時期も異なっています。ここでは、それら方法ごとの時期の目安について説明しましょう。

裏返し

畳の張替えにおける「裏返し」は、畳表(たたみおもて)の部分を裏返すという方法です。
畳表は、イグサを主な原料として編まれたゴザで、畳の表面部分にあたります。この畳表は、片面だけでなくその反対面も使えるようになっており、一方が劣化しても裏返してもう片面を表にすることで、新品と遜色ない状態を取り戻すことができます。

裏返しがおすすめできるのは、使い始めてから2~3年ほどしたタイミングです。それくらいの時期になると、畳表には擦れによる傷や日焼けが目立ち始めます。一方、比較的耐久性の高い高級な畳の場合は、使い始めから3~5年が実施の目安となります。

表替え

「表替え」と呼ばれる張替え方法は、畳表を新品に交換するというものです。
裏返しのようにひっくり返して再利用するわけではなく、畳表と畳縁を完全に新しくする方法になります。

過去に裏返しをしている場合、表替えはそれから5年以上経過した頃が、実施のタイミングとなります。裏返しをしていない場合は、使用開始から数えて4~8年ほどした頃が実施の目安です。ただ実際は、前述の年数に関係なく、イグサが服に付着するなどの状態になっていればその時点で検討した方が良いでしょう。

表替えをすることで、見た目は新品同様の状態となります。しかし、踏み心地までは変わりません。

新調

新調は、文字通り畳を丸ごと新しくする張替え方法になります。

畳は、日ごろから換気や掃除などのメンテナンスに気を付けていれば、20年以上使い続けることも可能です。ただ、一般的な耐用年数は10~20年ほどとされており、使用開始から10年以上経過しているのであれば、新調の検討に入って良いでしょう。

また、裏返しや表替えを行っても劣化が隠せない場合や、大きなへこみや目立つ汚れ、激しい色褪せがある場合なども、新調に適したタイミングと言えます。

各部位の交換目安

畳の張替え方法別タイミングの目安は、上で紹介した通りです。
一方、畳はいくつかの部位に分けられますが、それぞれ寿命が異なっており、交換に適した時期もバラバラです。ここでは、それら部位ごとで見た畳の交換時期の目安について解説します。

畳床

「畳床(たたみどこ)」と呼ばれるのは、畳の土台・芯にあたる部位です。主な原料として伝統的に使われてきたのは、稲わらになります。乾燥した稲わらを圧縮し、縫い付けることで作られますが、現在ではチップ木片を原料とする「インシュレーションボード」を使うのが主流となっています。インシュレーションボードはわら床と比較してダニの発生率が低く、耐久性が高いのが特徴です。

一般的な畳床の寿命は10~20年ほどですが、適切なメンテナンスな施し続けることで、40~50年持たせることも可能となっています。畳床の劣化が少ない段階では、裏返しや表替えによる張替えで対応できます。

畳表

畳表は前述のように、畳の表面部分です。畳床を土台として、その上にかぶせる形で取り付けられるゴザになります。

畳の顔とも言うべき部位であり、肌にも直接触れる、重要な役割を担っています。従来は天然素材のイグサを主な原料として作られてきましたが、シミや汚れが付きやすいなどの難点があるため、現在は樹脂製のものなどを使うケースも増えています。

畳表は、前述のように片面ずつ使用することができ、3~5年で裏返しの時期となります。つまり、裏返しを経る場合の畳表の寿命は、大体6~10年ということになります。

畳縁

畳縁(たたみべり)とは、畳の長手方向(長辺部分)に付けられる布を指します。

畳縁の役割は、畳表の角の摩滅防止と、畳を敷き合わせる際発生しがちな隙間を「しめる」ことにあります。素材は、従来絹糸や麻糸で作られたものが主流でしたが、現在では化学繊維製のものが多く使われています。一方色・柄は、かつては身分や格式ごとに使えるものが決まっていました。しかし、現在そうした制約はなく、自由に選ぶことが可能です。

畳縁の交換は、単体で行うケースは少なく、裏返しや表替えと同時に行うのが通常となっています。また、10年以上経過して畳全体の状態が悪化すると、畳縁も劣化が目立つようになります。

利用料も0、中間マージンも0で複数の業者を比較

利用料も中間マージンも完全無料

比較.netとは

無料で使える比較マッチングサイト