畳の掃除の仕方と汚れがひどいときの掃除の仕方6選と注意点4選

畳の掃除の仕方と汚れがひどいときの掃除の仕方6選と注意点4選

畳をきれいな状態で長持ちさせるには、普段からこまめに手入れすることが重要になります。掃除もその手段の1つですが、どういう方法でも良いわけではありません。やり方によっては、却って畳の寿命を縮めて張替え時期を早める結果となることもあります。

本記事では、適切な畳の掃除の仕方を紹介するとともに、汚れがひどいときの掃除法や、畳掃除をするにあたっての注意点についても併せて解説します。畳掃除について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

畳の掃除の仕方

ほうきや掃除機掛けは畳の目に沿って行う

畳の掃除で最も基本となる事柄が、「目に沿って行う」ということです。

畳の表面はイグサを編んで作ったゴザですが、このゴザの編み込みの方向を「目」と呼びます。畳を掃除する際は、この目の向きを意識することが大切で、でたらめにやれば畳を傷つけたり、逆に隙間へ汚れを詰めることとなります。

ですので、掃除機は畳の目と同方向に、ていねいにかけましょう。掃除機でも取り切れない隙間のホコリや髪の毛は、ほうきを使って掻き出すのが効果的です。

1畳につき40~60秒ほど費やす

畳の掃除は、ゆっくりていねいに行うことも大切です。

ゴミは畳の隙間に入り込むものが多いため、表面を軽く1回なでた程度では、十分汚れを取ることができません。掃除は手早く終わらせたいところですが、掃除機はあまり素早く動かさず、あくまでていねいさを優先させるよう心がけましょう。畳1畳につき、40~60秒ほどかけるのが目安です。

また、場所によってムラができないように、掃除機掛けは全体的に一定のペースで行うことも重要になります。ほうきでゴミを掻き出す場合は、力を入れず小刻みに動かしてください。

仕上げは雑巾がけ

掃除機やほうきで畳のゴミをあらかた取り除いたら、最後に雑巾をかけて終了です。

畳は吸湿性が高く、水分を過剰に吸い込むおそれがあるので、掃除の際はほとんど水を使いません。そのため、雑巾がけも乾拭きが基本となります。この時も、目に沿ってていねいに動かすことが大切です。

乾拭きでは落とせない汚れがある場合は、固く絞った雑巾でやさしく水拭きしてください。そのままでは畳が水気を吸い取ってしまうので、最後はやはり乾拭きして、水分を残さないようにしましょう。

汚れがひどい時の掃除の仕方

日ごろから畳の状態に気を使っていれば、大抵の場合、普段の掃除で特別なことをする必要はありません。しかし、時には手入れ不足などのせいで、ひどい汚れが生じてしまうこともあります。ここでは、そうした場合の掃除法について紹介します。

カビが生えた時の掃除法

畳は前述のように、吸湿性に優れていることから、湿度が高いと過剰に水分を溜め込むリスクをかかえています。そのため、換気などを怠った結果、カビが発生してしまうケースが少なくありません。

発生の度合いがひどい場合は、張替えた方が良いでしょうが、軽度であれば消毒用エタノールを使って落とすことができます。スプレー容器に入れたエタノールを発生個所に吹き付け、20分ほど放置してください。その後再度エタノールをかけて、乾いたぞうきんで拭き取りましょう。畳の目に詰まったカビは、歯ブラシで優しく掻き出すことで除去可能です。掃除の際は、換気に気を付けることもポイントになります。

ダニが出た時の掃除法

カビと共に発生のおそれがあるのが、ダニです。湿度の高い環境を好むダニにとって、水分を溜めこんだ畳表は、格好の生育環境になります。

畳にダニが出た場合、天日干しするのが最善の掃除法です。ダニは乾燥に弱く、湿度が50%を切る環境では、ほとんどが死滅すると言われています。畳を外して日当たりの良い場所に置き、その間に畳の下のホコリを掃除機で除去してください。

上記の方法が難しい場合は、布団乾燥機を畳の上に直接置き、その上に掛け布団などを掛けて乾燥させるという方法もあります。

飲み物などをこぼした時の掃除法

畳の上で飲食する機会が多いと、飲み物などをうっかりこぼしてしまうことがあります。その場合、放置するのはもちろんのこと、いい加減に掃除するのも良くありません。シミが残ったり、カビなどが発生するおそれがあるためです。

畳にコーヒーなどの色付きの液体をこぼした時は、真を置かずにティッシュなどで拭き取ってしまいましょう。拭けるだけ拭いたら、こぼれた範囲に塩や小麦粉を振りかけ、汚れを吸着させてスポンジや歯ブラシで掻き出します。後は掃除機で吸い取って水拭きし、エアコン等で乾燥させれば完了です。

畳を掃除する時の注意点

畳は適切な掃除を心がけることで、良好な状態を保ち、張替えの時期を遅らせることができます。しかし、逆に間違った掃除をしてしまうと、寿命を縮めかねません。ここでは、畳を掃除する際気を付けたいポイントについて解説します。

重曹は使用不可

掃除に便利として取り上げられる機会が多いアイテムに、重曹があります。弱アルカリ性で酸性の汚れ落としに効果があり、ニオイ除去もできるというのがその理由です。イメージとしては、畳の掃除にも使えそうですが、実はそうではありません。畳に重曹をかけると、取れないシミができる可能性が高くなっています。アルカリ性の物質である重曹は、イグサの成分と反応して「アルカリ焼け」という現象を起こすためです。そうしたことから、畳掃除では酸性のクエン酸を使うのが適切となります。

強い薬剤は使わない

畳にカビが生えてしまった場合、「カビ取り剤や塩素系漂白剤で除去できるのでは」という考えが浮かぶかもしれません。しかし、こうした薬剤を畳に使用するのは不適切です。

上記のような塩素系の薬剤は、キッチンのような場所であれば問題なく使うことができますが、イグサに対しては強すぎるため、変色などの傷みの原因となります。先に紹介した消毒用エタノールとは性質が全くことなるので、くれぐれも注意しましょう。

粘着シートタイプのクリーナーもNG

粘着シートタイプのクリーナーと言えば、掃除に役立つ便利グッズの代表格です。扱いが簡単で、カーペットやフローリングの掃除で高い効果を発揮してくれますが、残念ながら畳の掃除には向きません。

この手の道具は、シートの粘着力でホコリや髪の毛を絡めとる仕組みですが、畳の場合はイグサまでくっつけ引っ張ってしまい、ほつれやささくれを作る要因となります。畳を傷め寿命を縮める可能性が高いので、やはり使用は控えた方が良いでしょう。

ロボット掃除機の使用も要注意

近年はロボット掃除機を導入する家庭が増えていますが、畳部屋に対しても問題なく使えるのでしょうか。

この疑問については、基本的におすすめできないというのが答えになります。
畳表の主な素材であるイグサは、それほど頑丈ではないため、前述のように目に沿って掃除を行うのがルールです。しかし、ロボット掃除機の場合、そうした細かい動きをすることはできません。そのため、無理に使えば畳を傷める可能性があります。樹脂などを原料とする畳表は、比較的耐久性が高くなっていますが、年月を経るごとに傷みやすさが増します。
したがって、畳の間へのロボット掃除機の使用は、なるべく控える方が無難と言えます。

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