優良な遺品整理業者を選び方
現在遺品整理を考えていたり、遺品整理の依頼先を探しているという方にとって、「どうすれば良い業者を選べるか」という問題は切実でしょう。近年はニーズの拡大に伴い、悪質な遺品整理業者も増えており、選び方次第ではそうした業者に行き当たってしまう可能性もあるためです。
そうしたことのないように、正しい選び方を踏まえておきたいところですが、本記事では優良な遺品整理業者を探す際のポイントを5つピックアップして紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スタッフに遺品整理士がいるか
優良な遺品整理業者の選び方、まず1つ目のポイントは、「遺品整理士が在籍しているかどうか」ということです。
「遺品整理士」とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が考案し商標登録を行った民間資格で、遺品整理に関する専門的な知識・技術を持つと認められた人に対し与えられます。資格者は遺品を適正に扱えることはもちろん、費用を抑える方法や、相続についての法知識も豊富で、法律関係の相談にも乗ってもらうことができます。
つまり、この資格を持っていることは、遺品整理業務を健全かつ正しく実行できるという証明になるわけです。
あくまで民間資格であり、持たなければ駄目というわけではありませんが、資格者の在籍は、サービスのクオリティや業者の健全性を示す1つの手がかりとなります。
料金についての情報が明確
優良な遺品整理業者の選び方、2つ目は、「料金情報の詳しい提示があるか」ということです。
悪質な遺品整理業者によく見られる手口の1つが、「最初に曖昧な料金情報しか示さず、後で法外な追加料金を請求してくる」というものです。一見したところ安く思えるので契約すると、ろくな説明もなくいきなり追加料金を請求されるといったパターンが多くなっています。
優良な業者の場合はこれとは違い、サービスに関する料金は全て、最初に詳しく提示してくれるのが通常です。見積書に内容ごとの細かい料金情報が載っているのはもちろん、オプションの種類別料金やキャンセル料、取次仲介料などもきちん明記されています。依頼者の質問に対しても、丁寧に納得いくまで説明してくれるようになっています。
必要な許可・届出や資格がある
3つ目の優良な遺品整理業者の選び方は、「必要な許可・届出や資格を取っているか」ということです。
大抵の遺品整理業者のサービス内容は、非常に多岐に渡っています。単に不用品の回収と処分を行うだけでなく、必要な品と不用品の分別や貴重品の捜索・発見、遺品買取なども手がけますし、また遺品の供養や清掃、消臭や、さらに家屋の解体やリフォーム、相続相談まで請け負う場合もあります。
これらの中には個別の許可や届出等が必要な項目もあり、当然それらを揃えていない業者は、依頼には不適格ということになります。
具体的には、ゴミの収集・運搬に際しては「一般廃棄物収集運搬業許可」が、家財の買取には「古物商許可」が必要になります。また、有料で形見分けの配送などを行う場合には、「一般貨物自動車運送事業許可」もしくは「貨物自動車運送事業の届出」が必要です。
訪問見積もりに応じてくれる
「訪問見積もりを行っているかどうか」も、健全な遺品整理業者の選び方のポイントの1つに挙げられます。
業者を選ぶ際には、まず見積もりを取って内容を確認する必要がありますが、その際一般的な業者であれば、通常は訪問見積もりに応じてくれます。実際の現場を見ないことには詳しい状況はつかめませんから、この対応はごく当たり前と言えます。しかし、中には訪問見積もりに応じないか、またはしぶる業者も存在します。こうした業者の場合、後で突然追加請求をしてくる可能性があるので、要注意です。
現場の細かい状況を口頭や文章だけで伝えることは困難ですし、事前に買取できる可能性のある品物の確認もできるので、面倒に感じられても、訪問見積もりは必須と考えておいた方が良いでしょう。
対応が丁寧
優良な遺品整理業者の選び方、最後に挙げるポイントは、「丁寧な対応をしてくれるか」ということです。
遺品整理は単なる片づけやゴミ捨てとは異なり、大切な遺品を適切に処理するというサービスです。作業の全般には、きめ細かな心遣いが求められます。ここが不用品回収業者と大きく異なる点ですが、こうした点を見きわめるには、実際の対応の仕方を確認することが役に立ちます。
電話でのやり取りや、訪問見積もり時の対応で気になるところはないか、しっかりチェックしておきましょう。スタッフの態度や言葉遣い、服装などの身だしなみがきちんとしているかや、また説明のわかりやすさ、質問に嫌がらず答えてくれるかといったことも、業者の質を測る目安になります。もしもこれらで引っかかる点が多ければ、実際の作業もぞんざいである可能性があります。