
目次
親族などが亡くなった際に必要となるのが、残された品物を整理する「遺品整理」です。この遺品整理は、これまで遺族が行うのが常識とされてきましたが、少子高齢化などの影響もあり、近頃は遺品整理業を専門に行う業者へ依頼するケースも多くなっています。しかし、遺品整理業者への依頼は確かにメリットも大きい反面、無視できないデメリットも存在しています。
本記事では、遺品整理を専門業者に依頼する際のメリットとデメリットの双方について紹介しますので、遺品整理業者への依頼を考えている方などは、参考にしてみてくだい。
メリット
体力的・精神的な負担の軽減
遺品整理業者を利用するメリット、1つ目は、「体力的・精神的な負担を減らせる」ということです。
遺品整理は大変な作業です。数多くの遺品を1つずつ調べて仕分けする必要がありますし、重い家具を運んだり、掃除もしなくてはなりません。形見分けや法的な手続きといった手間もかかります。また、遺族にとって思い出のある品と向き合う作業は、予想以上に精神面に負荷をかけることも多くなっています。
一方、遺品整理業者に依頼すれば、全ての作業を代行してもらえるので、こうした直接の辛さからは解放されます。
時間の節約になる
遺品整理には、思った以上の時間が取られます。前述のように遺品の仕分けもしなくてはなりませんし、不用品の搬出や掃除と、やることは山積みとなっています。タイミング的には、四十九日法要などの後に行うことが多くなっていますが、そうすると時間の余裕はそれほどありません。しかし、たとえ遺族が総出で作業したとしても、なかなかすんなり片付かないのが実情です。状況にもよりますが、2週間~1ヵ月かかることも少なくありません。
これに対し、手慣れたプロの業者に依頼すれば、広い住まいでも1日で作業を終わらせられるというメリットがあります。
隠れた貴重品を見つけてくれる
遺品整理業者を利用するメリット、3つ目は、「隠れた貴重品も発見しやすい」ということです。
遺品整理の目的には、貴金属類や預金通帳、タンス預金といった貴重品を見つけることも含まれますが、これらは素人目にはわかりにくい場所に置かれていることも多くなっています。遺族が自分たちで整理した場合、気づかずに不用品と一緒に処分してしまう可能性がありますが、プロの目であれば見逃す確率は低くなります。経験上貴重品が置かれやすい場所を知っていますから、遺族も知らなかったような品を見つけ出すことも珍しくありません。
大型品を運んでもらえる
「大型の家具・家電を運んでくれる」という点も、遺品整理業者に依頼するメリットの1つです。
遺品整理に体力的な負担が付きまとうのは前述の通りですが、中でも大型の家具や家電品を動かすのは、骨の折れる作業です。20~30代でも一苦労ですから、高齢の方となると、なおのこと大変でしょう。場合によっては、腰や膝などを痛めることもあります。
それに対し、プロの業者に依頼すれば、大きな荷物でもスムーズに運び出してもらえます。体力面の心配がいらないのはもちろん、あちこちにぶつけて壁などを傷つける確率も減らせます。
現場が遠くてもOK
故人の住まいが、いつも遺族の家の近くにあるとは限りません。むしろかなり離れているケースが多くなっていますが、その場合遺族が自分で整理を行うとなると、わざわざ休みを取るなどして出向かなくてはならなくなります。そうなると時間や経済的な負担もかかりますし、実際はなかなかそれだけの暇が作れないという人も少なくありません。
これに対し、専門の遺品整理業者に依頼すれば、場合によっては依頼者が現場にいなくても作業を行ってもらえます。実家が遠方で簡単に行けないという人にとっては、メリットの大きい選択でしょう。
遺品の買取が可能
遺品整理業者に作業を依頼するメリット、6つ目は、「遺品の買取をしてもらえる場合がある」ということです。
遺品整理業者の主な業務は、文字通り遺品を整理して貴重品や不用品などに分けることですが、それ以外のサービスを提供している業者も多くなっています。遺品の買取サービスもその1つで、古物商許可を持つ業者なら、市場価値を持つ品の買取を頼めます。これは遺族側にとっては、出費の足しにできる便利なサービスでしょう。
買取できる品は、骨董品や貴金属類からホビー用品、リサイクル可能な家具・家電などさまざまです。
遺品の供養をしてくれる業者も
遺品の中には、この先使わないものの、そのまま捨てるには忍びない物が含まれるケースもよくあります。仏壇や神棚、人形、ぬいぐるみといった物がその典型例ですが、遺族が自ら整理した場合、これらの処分に困ることも多くなっています。
一方、遺品整理業者の中には、「遺品の供養サービス」を提供しているところも多くあります。こうしたサービスを手がけている業者に頼めば、神社でのお祓いやお焚き上げの手配をしてもらえるので、遺族は安心して処理を任せられるというメリットがあります。
デメリット
上では遺品整理業者に頼む利点について紹介しましたが、もちろん難点もあります。そうした点は、事前に踏まえておいた方が良いでしょう。ここでは、遺品整理業者に依頼する前に知っておくべきデメリットについていくつか挙げて見ました。
費用がかかる
遺品整理業者に依頼するデメリット、まず最初は、「費用がかかる」ということです。遺族が自ら整理する場合でも、多少の出費は必要ですが、業者に依頼するのに比べればかなり割安と言えます。
専門業者への委託費用は、場合によって額が異なりますが、少なくとも3~8万円、高ければ50~60万円に上ることもあります。こうした出費は、決して小さくない難点と言えるでしょう。ですので、実際に依頼するかどうかは、さまざまな要素を考え合わせた上で慎重に決めるのが大切です。
業者とトラブルになる可能性も
遺品整理を行う業者は年々増えていますが、その全部が良心的であるとは限りません。中にはさまざまな悪質手口を用いて依頼者をだまそうとする業者もいますし、必要な認可を得ずに営業している業者もあります。こうした業者に引っかかった場合、高額請求や不法投棄などのトラブルに巻き込まれる恐れも強くなっています。この点は、事前にしっかり踏まえておいた方が良いデメリットです。
ですので、遺品整理業者に依頼する際には、その業者の情報を細かくチェックしたり、相見積もりを取るなどの自衛策が必須になります。