竹の駆除・処分方法6選

竹の駆除・処分方法6選

竹は古くから身近な植物で、日本人の生活と密接に関わってきました。しかし、決して長所ばかりというわけではなく、最近は邪魔な存在となるケースも多くなっています。そうした場合、駆除のニーズが発生しますが、決して一筋縄ではいかないのが実情です。

本記事では、竹の駆除が難しい理由や具体的な駆除方法を紹介するとともに、駆除後の竹の処分法についても合わせて解説します。現在竹の駆除の依頼について考えているなどの方は、ぜひ参考にしてみてください。

竹の生態と駆除が難しい理由

竹は比較的身近な存在ですが、その割に生態についてはあまり知られていない部分が多くなっています。竹の駆除を難しくしている要因には竹の生態そのものが深く関わっており、処理にあたってはそれについて知ることが重要になります。

竹はイネ科の植物で、地上で見ると1本ずつ独立して生えているようですが、実際には地下茎を通じてお互いがつながっています。竹の最大の特徴と言えば、1日1m伸びるものもあるというほどの成長の早さですが、これを支えているのが先述の地下茎です。多くの植物が成長のために十分な光や水を必要とするのに対し、竹は地下茎を通じたつながりのために、日光などが不十分な状態でも育つことができます。栄養分を地下茎に貯めこみ、根のネットワークを通じてそれをあちこちへ送れるためです。

つまり竹は、日当たりの悪い場所でも育てる上に、大部分を駆除しても一部が残ればまた繁殖できるというわけです。

駆除方法3選

上で見たたように、竹は非常に生命力が強い植物です。そのため駆除は難しい作業となるものの、決して不可能というわけではありません。いくつかの方法で取り除けますが、ここからは代表的な竹の駆除法3つを取り上げて紹介していきましょう。

伐採する

竹の駆除方法としてまず挙げられるのが、「伐採」です。

最もシンプルで思い浮かびやすい駆除方法で、1本1本の竹を切り倒していくというものになります。アイデアは単純でも、具体的なやり方には複数の種類があります。道具を取ってもノコギリやチェーンソー、斧など多様ですし、切り方も水平と斜めの2種類があります。

斜め切りは切り口につまづいて刺さる危険があるため、ノコギリで水平に切るのが適切でしょう。50㎝~1mほどの高さにすれば、つまづくおそれも少なくなります。ただ前述のように、地上の竹を切っても地下茎は残るため、時間がたてば再び成長することとなります。

根を掘って除去する

一時的ではなく、金輪際生えないよう竹の駆除を行いたいという時は、上記のように伐採では不十分です。その場合の駆除方法として考えられるのは、地面を掘って根を除去するというものです。

しかし、この方法はかなりの困難を伴います。竹の根は最大地下1mまで伸びる上、範囲も竹を中心として半径2mに及ぶことがあるためです。そのためスコップなどで掘っていくやり方は現実的ではなく、小型の重機などが必要となります。

そうなると、個人や初心者ではなかなか手がでません。さらに土が崩れるなどの危険も伴いますから、プロの業者の力を借りるのが無難と言えます。

農薬を使用する

抜根による竹の駆除は、前述のように業者に依頼するのが現実的ですが、初心者の個人でも比較的行いやすい駆除方法があります。「農薬を使って根を枯らす」というのがその方法になります。

具体的なやり方としては、「竹に穴を開けてそこから除草剤を注入する」あるいは「土壌に除草剤を散布する」というものになります。後者の方法は比較的手軽に行えますが、直後に大雨が降ると、成分が流れてしまうおそれがあります。一方前者は、1本ずつ電動ドリルなどで穴を開けて薬剤を入れなくてはなりませんが、ガムテープで穴をふさげば雨の影響を受けずに済みます。効果は半年から1年で現れ、竹を根本から枯らすことができます。

処分方法3選

上記の方法で無事竹の駆除が済んだら、残る問題は「どう処分するか」ということのみです。とは言っても、こちらもなかなか厄介であることは間違いありません。ここからは、駆除後の竹の処分法として考えられるもの3つを紹介していきます。

土に還るよう放置する

竹の駆除後の処分法としては、まず「自然に土に還す」というものが挙げられます。

具体的にすることと言えば、駆除した竹を積み上げ、放置しておくだけです。後は時間に任せ、自然の作用で土に還るのを待つのみとなります。処分法としてはかなり単純なものですが、ただ竹を同じ長さに切り、枝も落とさなくてはならないという手間はかかります。

また、土に還るまでかなりの時間を要するのも難点です。数年は見込まなくてはならず、その間腐っていく中で、虫が湧くなどの問題も起こりえます。

燃やす

「燃やしてしまう」というのも、竹の駆除後の処分法に含まれます。

やり方は、駆除後に十分竹を乾燥させた後、空き地で燃やすというシンプルなものになります。竹灰が残りますが、容量はかなり減っているので廃棄はそれほど難しくないでしょう。道具がそろえやすいのもメリットです。

ただ、現在は野焼き(屋外焼却)禁止となっている地域が多く、それについての確認は必須となります。OKの場合でも、周囲に引火するおそれのない場所を選ぶ必要があるほか、近隣への迷惑も念頭に置かなくてはなりません。そうしたことを考えると、決して容易な方法と言えないのが実情です。

ゴミとして処分する

竹の駆除後の処分法、3つ目は「ゴミとして処分する」というものです。

自治体の処理場の中には、竹をゴミとして受け入れているところもあります。お住まいの地域の自治体に確認した上で、可能であれば持ち込んで処分してもらうことができます。その場合、長さなどの条件が設定されていることもあるので、それらについての確認も必要です。

また、適当な長さにカットして燃えるゴミに出すという方法もあります。ただかなり細かく切り分ける必要があるため、大量の場合は手間がかかりすぎてしまう点がデメリットです。多少の費用をかけてもよいという場合は、駆除業者や産廃業者に引き取りを頼むのも、方法の1つです。

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