記事作成の料金相場(種類・依頼先・項目別)16選

記事作成の料金相場(種類・依頼先・項目別)16選

ブログやオウンドメディアのための記事を用意する際、外部のライターに執筆を依頼するケースは少なくありません。しかし、その際の「コスト」は無視することのできない問題です。外部ライターに記事作成を依頼する場合の費用は、さまざまな要素に影響されますが、「記事の種類」「依頼先」「執筆以外の各項目」に分けて見ることで、理解がしやすくなります。

本記事では、それぞれの場合の料金相場について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

記事作成の種類別

記事は主に「SEO」「インタビュー・取材」「レビュー」「コラム」「専門・学術」の5種類に分けられ、それぞれで作成にかかる1文字当たりの単価が異なります。以下では、そうした種類別の記事作成料金相場について解説していきます。

SEO記事

SEOとは検索結果で表示上位を実現し、コンバージョンアップを図るための施策で、それを目的とした記事をSEO記事と呼びます。検索エンジンはSEOに配慮したコンテンツを高く評価するため、より最適化された内容であるほど、上位表示を狙うことができます。

SEO記事作成の文字単価は、3年以上の経歴を持つライターであれば1文字3円ですが、初心者なら1文字0.5程度の相場で依頼することも可能な場合があります。記事単価にすると、大体1記事5,000円~30,000円程度となります。
ただし、初心者の場合には比較的安価に依頼できるとはいえ、記事の質が低い場合や思った効果が得られないといったこともあるといった点は要注意です。

インタビュー・取材記事

インタビューや取材記事は、コンテンツマーケティングで取り入れられる機会の多いものです。オリジナリティのある記事に仕上がれば、多くの読者の興味を引くことができます。

こちらの種類の記事の場合、取材から撮影、テープ起こし、執筆といった業務を一貫して手掛けなくてはなりません。そのため担当者の負担は大きく、さらに話を引き出す話術や撮影スキルも求められます。
記事作成の料金相場は、文字単価で6~25円程度で、記事単価で20,000円~50,000円ほどとなります。

なお、近年はZoomなどでのオンライン取材も増えていますが、対面で行う場合は別途交通費などの費用が発生するので、その点も注意が必要です。

レビュー記事

レビュー記事とは、商品やサービスを実際に体験してみて、その感想を詳しくまとめたものになります。

執筆に特別なスキルを要さないことから、比較的経験の浅いライターでも取り組める種類の記事となっています。料金の相場は、文字単価が1~3円ほど、記事単価が2,000円~6,000ほどです。
ただ、体験過程を経て記事を書くという工程上、相応の時間や手間がかかるため、費用設定する際はこうした事情を考慮しつつ、お互い納得のいく形にする必要があります。なお、ある程度の実績を持つライターの場合、費用がかさむこともある点は注意しておきましょう。

また、サプリメントや化粧品のような商品を扱う場合は、薬機法の知識を持つライターに依頼する必要があるため相場よりも高くなる傾向にあります。

コラム記事

コラム記事は、ライター自身の持つ知識や経験を活かし、自由に執筆する形態の記事です。扱われるジャンルは、ファッションやコスメ、ビジネス、転職、料理、健康など多岐にわたります。

内容は、基本的に事実やデータに基づいたものですが、ライター個人の感想や見解もある程度含まれます。この種類の記事作成の料金相場は、文字単価で0.8円~5円ほどです。

執筆に専門的な知識を要するジャンルかどうかにより、支払うべき報酬額が変わってきます。また、執筆者の知名度や業界への精通度も、記事単価の高さに影響する場合があります。

専門・学術記事

こちらの種類の記事は、金融や法律、医療、ITといった分野において、特に高度な専門知識を要するものを指します。そのため、執筆できるライターは、その道の専門家などに限られてきます。

こうした特徴から、1記事あたりの費用は、インタビュー記事に次いで高くなる傾向にあります。具体的な料金相場は、文字単価が5円~15円、記事単価が10,000円~30,000円ほどとなります。

少しでも費用を抑えたいのであれば、執筆は一般のライターに頼み、専門家には監修やファクトチェックのみお願いするというやり方もあります。監修のみであれば10,000円程度での依頼が可能で、それによりコストを下げつつ、専門性の確保も可能となります。

記事作成の依頼先別

記事作成をどこに頼むかによっても、必要な費用は変わってきます。記事作成代行の主な依頼先候補としては、「記事作成代行会社」「個人(フリーライター)」「クラウドソーシング」の3つが挙げられます。それぞれの料金相場について、詳しく見ていきましょう。

記事作成代行会社

企業や個人に代わり、Webサイトやブログなどのコンテンツ制作を組織的に請け負うのが、記事作成代行会社になります。複数のライターを所属スタッフとして抱えており、企画から公開にいたる記事作成業務全般を、一貫して手掛けます。

ライターの選別や連絡は会社側が担うので、依頼者側の負担は少なく済みます。また、一度に多数の記事作成を頼めるメリットもあります。

こちらの依頼先の場合、料金相場は業務内容により異なりますが、ブログ記事で10,000円~30,000円、専門性の高い記事で30,000円~50,000円程度となっています。

個人(フリーライター)

記事作成代行は、フリーランスで活動するライターに頼むことも可能です。こうしたフリーライターの多くは、SNS等でポートフォリオや連絡先を公開しており、それをチェックすることで、これはと思う人にコンタクトすることができます。あるいは、周囲から有望な人を紹介してもらうという方法もあります。
プラットフォームを介さないぶん安価に依頼できるケースも多い一方で、社内にライターや記事の管理を担うリソースが必要になるという難点もあります。

こちらの依頼先にかかる費用は、ライターの経験値に左右されます。初心者の場合で1文字0.3円~0.5円ほど、3年以上の経験を持つ場合で、1文字3円程度からが相場となります。

クラウドソーシング

クラウドソーシングはWeb上でアウトソーシングを実施できるサービスで、プラットフォームを介して案件を公開し、応募した登録者の中から依頼する人物を選ぶ仕組みです。具体的なサイトとしては、「クラウドワークス」や「ランサーズ」、「シュフティ」などが挙げられます。

コストを抑えた記事作成が可能な反面、初心者ライターが多く含まれるため、希望するクオリティの人材をうまく集められない場合もあります。一般的な料金相場は、ブログ記事の場合、1文字あたり0.5円~5円以下となっています。

記事作成の項目別

記事作成にかかる費用は、作業工程など細かい項目に分けて算出することが可能です。ここでは「企画・構成」「打ち合わせ」「ディレクション」といった、執筆以外の項目ごとの費用相場について解説しますので、それらを個別で依頼する場合の参考にしてください。

企画・構成

一般的な記事作成における企画・構成では、ターゲット層の決定やキーワードの選定、市場・競合の分析、構成の作成といった、記事の大枠を固める作業が行われます。要する期間は、求める記事内容などの要素で異なります。数時間程度で済む場合もありますが、数日~1週間程度かかる場合もあります。

企画・構成業務にかかる費用の相場は、1記事あたり10,000円~50,000円ほどとなっています。ただ、他の費用項目の中に企画・構成費を含ませることで、無料とするケースもあります。

打ち合わせ

打ち合わせは、先方にこちらの要望を伝える工程です。記事作成を外注するにあたり、最重要と言っても良いパートになります。いわゆる「トンマナ(記事全体の雰囲気や書き方の調子)」をどう設定するかや、強調すべきポイントなどをしっかり伝えることで、方向性のずれを無くし修正の無駄を防ぎます。

打ち合わせで発生するのは、交通費やスペースのレンタル費、通信費などで、料金相場は1記事あたり2,000円ほどになります。打ち合わせ時間が長引くと、時給に換算して支払うケースが多くなっています。なお、マニュアルが完備されていて打ち合わせ自体がない場合もありますが、その際は費用が発生しません。

ディレクション

こちらは、記事作成代行会社へ依頼した場合に発生する費用です。多くの代行会社には「ディレクター」と呼ばれるポジションがあり、記事制作全体の進行管理を担っています。ライターへの指示だしや添削を行い、記事を適切な方向へ導くのが、「ディレクション」業務になります。社内にリソースがなく、ライターとのやり取りや検収に手が割けない場合などに委託すると便利です。

こちらの項目にかかる料金の相場は、1記事あたり5,000円~50,000円ほどとなっています。

監修

医療や法律、ITといった分野の記事は、専門性が高く執筆に深い見識を要しますが、前述のように監修を付ける前提で一般ライターに頼むこともできます。こちらの項目費用は、そうした場合に必要なものになります。

専門家や実務経験者などに記事の監修を頼む場合の料金相場は、1記事あたり10,000円~50,000円程度が一般的です。ただ、記事の分野や監修を頼む人の知名度などの要素により、かかる費用は変わってきます。

記事監修の依頼は、個人への直接依頼のほか、記事監修サービスを利用することも可能です。

取材

前述のように、企業や人物に取材・インタビューを敢行し、それを基に記事に仕上げるケースは少なくありません。こうした取材には、相応の手間やスキルが必要となるため、その分の費用が発生するのが通常です。

取材を依頼する場合の料金の相場は、一般的に1記事あたり10,000円~30,000円程度となっています。個別の項目ではなく、執筆と合わせる形で支払う場合もあります。また、カメラマンを別に頼む場合は、30,000円~50,000円の費用が取材費に加わることもあります。

資料

記事作成に際して、資料が必要となるケースも多くなっています。中には無料で利用できるものもありますが、対価を支払わねば入手できない場合も少なくありません。そうした時に必要となるのが、こちらの項目です。特に専門性の高い記事の執筆については、正確性の確保が欠かせないことから、資料の収集に一定の出費を伴うケースが多くなっています。

資料の性質により、必要な費用額は異なりますが、1記事につき大体10,000円~30,000円程度と見積もりしておくのが妥当でしょう。

画像・イラスト・図表等の作成

こちらの項目費用は、記事中に画像やイラスト、図表の類を使用する場合に必要なものです。これらは費用抑制のためライターに頼むことも可能ですが、人によっては掲載に堪えないクオリティとなる場合もある上に、そもそも執筆以外の業務は請け負わないライターも少なくありません。一方、プロのデザイナーやイラストレーターに依頼する場合は、費用が高めにつくこともある反面、安定したクオリティが望めます。

具体的な料金の相場は、写真撮影費が1枚あたり500円~5,000円、写真素材費が1枚あたり500円~1,000円、写真加工費が1枚あたり1,500円~5,000円、イラスト作成費が1枚あたり2,000円~10,000円、図表作成費が1つあたり1,500円~5,000となっています。

謝礼

こちらは、記事の取材対象者や登場してもらった専門家への感謝のしるしとして、また使わせた時間や知見への対価として支払う種類の費用になります。特に内容の専門性が高い場合や、インタビュイー(インタビュー対象者)の知名度が高い場合は、適切な額の謝礼を用意しておくことが求められます。

謝礼をどれくらいの額に設定するかは、対象者の知名度や負担の度合い、全体の予算などに左右されます。知名度や負担がごく小さい場合、無料ということもあり得ますが、著名な人物だったり負担が大きいと、10万円ほどかかる場合もあります。

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