記事作成を内製化するコツ8選
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記事作成を内製化するコツ8選
記事コンテンツを作成する際の方法として考えられるのは、外注と内製の2つです。前者にもさまざまな利点がありますが、費用などの点から後者を選ぶケースも少なくありません。ただ、全て自前で記事作成を手掛けるのは簡単ではなく、実現に向けてはいくつかの重要ポイントの確認が必要となります。
本記事では、記事作成の内製化を図るにあたり知っておきたいコツ8つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
社内への目的周知の徹底
記事作成内製化のコツであり、基本にもあたるポイントが、「社内への目的の周知」です。
自社メディアを運営する目的は、多岐にわたります。売上貢献、自社や製品・サービスの宣伝、見込み客の獲得など、何に主眼を置くかはケースによって異なり、それに合わせて記事の内容も変わってきます。具体的な目的や狙う効果について周囲に説明しておかないと、担当者の自己満足で記事を書いていると思われかねません。また、コンテンツマーケティングは成果が出るまで多少の時間を要する施策ですが、この点もきちんと理解を得ておかなければ、の反発を招くおそれがあります。
プロジェクトリーダーの設置
プロジェクトのためのリーダー職を設置するのも、記事作成の内製化を成功させるコツの1つです。
1人の担当者に何もかもやらせたり、書き手が場当たり的に変わっていく制作形式では、大抵の場合内製化は躓きます。上にスケジュール管理や企画・構成などを手掛けるプロジェクトリーダーを置き、その下で特定のライティング担当者が執筆するスタイルを取った方が、うまく行く確率が高まります。
なお、リーダー役にはマーケティングスキルと共に、ライティングスキルも必要になります。表現などの点で、ライティング担当者に適切なアドバイスを行うことで、よりコンテンツの質を向上させられるためです。
人員の確保と役割分担
記事作成の内製化で課題になりやすいポイントに、「人員の確保」があります。自社メディアによるマーケティングは、中長期の運用が必須であり、立ち上げにあたってはそれに耐えうる体制を構築することが求められます。ライターはもちろんのこと、前述のリーダーやSEO担当者、校正者なども必要で、こうした人員を社内でしっかり確保し、役割分担しておかなくてはなりません。
やむを得ず、他の業務との兼任となるケースも多いでしょうが、その際は担当者が業務過多に陥らないよう十分注意する必要があります。
仕様書の作成と共有
記事作成にあたって重要な位置を占めているのが、「仕様書」です。「レギュレーション」や「依頼書」などとも呼ばれるものですが、さまざまな面での統一を図る上で欠かせません。
仕様書の具体的な内容は、メディアを運用する目的や想定するターゲット、トンマナ(文体などの記事の雰囲気を決める要素)などです。仕様書があることにより、担当者の個性などの要素に左右されない、均質で安定したコンテンツ作りが可能となります。
記事作成を内製化する際は、必ずこの仕様書を事前に作成し、関係者間で共有しておきましょう。
こまめなフィードバック
メディアの目的が何であれ、その達成に向けた効果的なライティング方法は、すぐに身に付くものではありません。試行錯誤を繰り返しながら習得していくのが通常ですが、その点で重要になるのが、ライターへのこまめなフィードバックです。
プロジェクトリーダーが客観的な立場から原稿をチェックし、毎回適切なアドバイスや指示を出すことは、ライティング能力の向上速度に大きな影響を与えます。また、具体的に成果に結びついた例を伝えることも、ライターのモチベーションアップやコツの把握に役立ちます。
きめ細かいモチベーション管理
上で述べたように、自社メディアを運用していくことは、ある程度長期的な視点を必要とします。効果を出せるとしても、それが明確になるのは立ち上げ後しばらく経った時点であり、その間担当者のモチベーションをどう維持させるかがキーポイントとなります。
特に、立ち上げが済んで運用主体のフェーズに移ると、仕事がルーティン化して緊張感を失うリスクが高まります。リーダーにはアクセス解析の良い兆候や、記事の質の向上などについて細かく目を配り、それを適宜伝えていく姿勢が求められます。
フェーズごとのKPI設定
自社メディア運用は、いくつかのフェーズに分けて語ることができます。このフェーズごとに適切なKPI(目標達成までの段階的な評価指標)を設定することも、記事作成の内製化で見逃せないコツになります。
たとえば立ち上げ準備や公開直後のフェーズでは、記事の作成本数などの作業ベースのKPI設定が適しています。続く成長期のフェーズでは、対策キーワードの検索順位や訪問者数などを、成熟フェーズでは、サイト内のコンバージョン率や登録ユーザー数などを指標にするのが良いでしょう。
中長期的な視点の保持
すでに何度か述べていますが、中長期的な視点を持つことは、記事作成の内製化にあたり欠かせません。
自社メディアの立ち上げと運用には、相当の労力や手間が必要になります。こうしたコストをかける以上、できるなら早期に結果を出したいという欲求が働きますが、そこにばかり捉われるのは危険です。即効性のみを優先した結果、却って検索エンジンに嫌われたり、ユーザーの不信を買ってしまうことが往々にしてあります。
じっくりと腰を据え、ユーザーフレンドリーで良質なコンテンツを生む努力を重ねることで、好結果につなげやすくなります。