自動販売機ビジネスとは?2つの方式のメリット・デメリット6選

自動販売機ビジネスとは?2つの方式のメリット・デメリット6選

近年本業以外にさまざまな副業を行う人が増えていますが、その中で人気を集めているものに、「自動販売機ビジネス」があります。しかし、このビジネスは話に聞く機会は多いものの、詳細については不明な部分も少なくありません。現在自動販売機ビジネスへの参入を検討している方としては、詳しい特徴などが知りたいところでしょう。

本記事では、自動販売機ビジネスの主な仕組みと、2つある方式それぞれのメリット・デメリットについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

自動販売機ビジネスとは

「自動販売機ビジネス」とは、各種自動販売機の設置により、その商品売上げから収益を得る事業のことです。設置は、自身が所有するか、または借りている土地で行います。自動販売機は比較的狭いスペースでも置けるため、土地を無駄なく活用できる点が特徴となっています。

日本自動販売システム機械工業会が発表しているデータによると、2019年現在で日本に普及している自動販売機及び自動サービス機の台数は、414万9100台となっています。そのうち全体の約6割は飲料自販機が占めますが、他にもカップ麺や雑誌、小物類、タバコなどさまざまな種類の自販機があります。

自動販売機ビジネスの2つの方式

自動販売機ビジネスは、大きく2つの方式に分けられます。1つは「フルオペレーション」と呼ばれるもので、もう1つは「セミオペレーション」です。
ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットについて紹介していきましょう。

フルオペレーション

「フルオペレーション」は、具体的な自動販売機の運営・管理を、専門会社(オペレーター)に委託するという方式です。設置者は場所のみを提供する形で、商品補充やメンテナンス、自販機の手配といった関連するすべての業務は、オペレーター側が行います。

そのため、設置者自身が自販機を購入するなども不要ですが、電気代のみ負担が必要となります。設置者の収益は、売上げ本数に応じたマージンという形で支払われることになり、1本あたり15~20%ほどが一般的なマージンの相場となっています。

フルオペレーション方式のメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。

初期費用が少なく始めやすい

フルオペレーション方式の大きなメリットが、「初期費用がかからない」という点です。

前述のように、フルオペレーション方式ではオペレーター側が自動販売機の手配も行ってくれるので、設置者は自費で購入したり、リースする必要がありません。提供できる場所さえあれば、資産の大きさに関わらず誰でも始めることができます。

セミオペレーションの場合、後述するように少なくない初期費用がかかるので、なるべく資金をかけずに副収入を得たいと考える人にとっては適しています。

負担がかからない

「運営についての負担が少ない」という点も、フルオペレーション方式の主なメリットの1つです。

これも前述のように、フルオペレーション方式では自動販売機の運営・管理にまつわる業務を、すべて専門会社に任せることができます。具体的には、商品補充、メンテナンス、売上金・釣銭管理、故障時の対応といった業務です。また、ホット・コールドの切り替えや清掃、クレームが出た際の対応も行ってもらえます。

設置者の負担は電気代のみなので、「不労所得」という点を重視するなら、かなり理想に近い方式と言うことができます。

利益が少ない

上記のようなメリットの反面、フルオペレーション方式にもデメリットがあります。最も大きいのが、「利益の少なさ」です。

これも上で述べましたが、フルオペレーション方式における商品1本あたりのマージンは、15~20%ほどです。自動販売機の商品はいずれも単価が低いため、この水準のマージンだと、そこまで高額な収益を期待することはできません。比較的順調なケースでも、月に数万円程度です。ですので、「月に10万円以上」などまとまった額の収入を得たいと考えるのであれば、あまり適さない方式と言えます。

セミオペレーション

自動販売機ビジネスの「セミオペレーション」は、設置者自身が運営・管理を行う方式です。この場合自動販売機本体は、設置者がオペレーターから購入もしくはリースする形となります。つまり、設置者がオーナーとして主体的に自動販売機をマネジメントするというやり方になります。

そのため、設置者には自動販売機の購入費用や毎月の電気代と共に、各種の業務の負担が生じます。売上金の管理についても、自身で行わなくてはなりません。リターンが大きい一方でリスクも伴うため、ある程度のマネジメントスキルが求められます。

以下の項目で、具体的なメリット・デメリットについて見ていきましょう。

利益率の高さ

セミオペレーションのメリットとしては、第一に「利益率の高さ」が挙げられます。
セミオペレーションは、上記のように設置者が自らの裁量で自動販売機を運営できる方式です。収益も、フルオペレーション方式のように1本あたりのマージンをオペレーターから受け取るのではなく、総売上げから費用を差し引く形で得られます。そのため、フルオペレーションに比べて取り分が高くなるという特徴があります。

また、オペレーターの扱うものであればどの商品でも選べるので、工夫次第でかなりの高収入を期待できるというメリットもあります。

初期費用が高い

上記のように、高収入が期待できるのが魅力のセミオペレーションですが、デメリットも少なくありません。まず、「初期費用の高さ」が挙げられます。

フルオペレーションの場合、自由度が小さく利益率も低い反面、ローコストで始められるという利点がありました。しかし、セミオペレーションでは自動販売機の購入もしくはリースが前提となるため、ある程度まとまった額の初期投資が必要となります。本体の価格は場合によって異なりますが、ジュースの自販機であれば新品で50万円ほど、中古で20万円ほどが相場です。

この他、商品の仕入れ代や電気代などの費用もかかります。いずれにしても、設置に際して数十万円の出費は覚悟する必要があります。

手間がかかる

こちらもデメリットですが、セミオペレーションではさまざまな業務に手間を取られるという難点があります。

すでに述べたように、セミオペレーション方式では自動販売機の設置、運営、管理について、ほぼすべて設置者が責任を負うことになります。商品の選定、仕入れ、補充も自身で行わなくてはなりませんし、釣銭や売上金の管理も必要です。もちろん、メンテナンスやクレーム対応、ゴミ回収も設置者自ら行うこととなります。

このように、セミオペレーションの運営は小さくない労力を必要とするため、「不労所得」という点にこだわる場合はあまり適さない方式と言えます。

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