パソコン修理業者のメリット・デメリット9選

パソコンやノートパソコンは、ある日突然動作がおかしくなるといったこともよくありますが、その場合の対処法として考えられるものには、買い替えのほかに「修理」があります。さらに修理を選ぶ場合でも、依頼先には複数の選択肢があり、その中の1つに「パソコン修理業者」が含まれます。
ただ、パソコン修理業者への依頼にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットについても見逃せません。

本記事では、パソコン修理業者に修理を頼むメリットとデメリットの双方について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

互換製品の使用により修理費が抑えられる

パソコンの修理業者を利用するメリットの1つとして、「互換製品を使用した修理で費用が安く抑えられる」ということが挙げられます。

パソコン修理業者で純正品を使用するケースもありますが、一般的には互換品を使って修理することの方が多くなっています。数が限られる純正品と比較して、互換品は在庫が割合豊富なことから、コストを抑えた修理が可能となります。

パーツの出自より費用の安さを優先したいという場合は、パソコン修理業者を利用するのがお得でしょう。

最新の高性能部品との交換が可能

街のパソコン修理業者に依頼するメリットには、「パーツを最新の高性能なものと交換できる」という点も含まれます。

パソコン修理店で使用している規格品の中には、後発の高性能部品が含まれるケースが多くなっています。それらを用いて修理することにより、パソコンの寿命を延ばすことも可能です。また、これを裏返すと、後発部品が開発される以前の部品は型落ちとなるため、安い値段で購入できるというメリットもあります。

基本的にデータを残せる

「データをそのまま残せることが多い」というのは、パソコン修理店で修理を頼む大きなメリットにあたります。

メーカーに修理を依頼すると、故障個所の特定のためにHDDを初期化したり、返却時にすべてのパーツを工場出荷時に戻したりすることよって、データが消えてしまうといった事態がよく起こります。
これに対しパソコン修理業者による修理では、故障個所のみに手を加えるのが通常のため、データが消えるリスクを最小限に抑えられます。ただ当然ながら、HDDに問題がある場合はこの限りではありません。

修理が早く済む

「メーカーに比べて修理が早く済むことが多い」というのも、パソコン修理業者を利用するメリットの1つです。

パソコン修理業者は互換製品を利用することが多いと述べましたが、このことは在庫が常に手元にあり、素早く作業にかかれることを意味します。そのため、依頼から修理完了まであまり待たされずに済むケースが多く、症状によっては当日の修理も可能となっています。

メーカー修理の場合は1週間以上かかることが通常なので、この差は大きいと言えるでしょう。

営業時間が長く利用しやすい

パソコンはいつ不具合が起きるかわかりませんが、一旦調子が悪くなれば、なるべく早く直したいというのが多くの人の要望でしょう。こうしたときに街のパソコン修理店であれば、比較的柔軟に対応してもらいやすいというメリットがあります。

パソコン修理店の多くは土日も営業しており、中には夜遅くまで営業しているところもあります。そのため、休日や仕事帰りに修理依頼や相談をすることが可能で、無理にスケジュールを調整する必要がありません。メーカーの場合は営業日や営業時間がかなり限られるので、この点ではパソコン修理店の方がかなり分があると言えます。

店舗数が多い

パソコンの修理が必要になった時、「生活圏内に近い場所で頼める 」ということが割に重要なポイントとなりますが、この点でも街のパソコン修理業者はメリットがあります。

メーカーに修理を頼もうとすると、窓口の数が限られるため、わざわざ遠くまで足を伸ばさなくてはならないケースも少なくありません。一方、パソコン修理業者は街中に数多く存在しているので、自宅や仕事場の周辺でそうした店舗を見つけるのが比較的容易となっています。
忙しくて移動の時間も惜しいという人にとっては、大きなメリットでしょう。

デメリット

入手困難なパーツもある

パソコン修理店にノートパソコンなどの修理を頼むデメリットとしては、「手に入らないパーツもある」という点がまず挙げられます。

パソコンに使われている部品の中には、代替不可能な専用のものも存在します。そうした部品が修理対象となった場合、通常パソコン修理店では、交換用の部品を入手することができません。そのため、修理自体ができないケースも起こりえます。

ただこのような場合は、メーカーに頼んだとしても修理費用が高額につくことが多いため、買い替えを検討した方が賢明かもしれません。

店舗ごとの技術レベルに差がある

「店舗によって修理の技術のレベルが異なる」という点も、街のパソコン修理業者のデメリットの1つです。

メーカーによる修理では、スタッフの技術レベルは教育によって平均化されているため、誰が担当しても作業の質にほとんど変わりはありません。

一方、一般のパソコン修理業者の場合、店舗ごとに修理方法や担当者のスキルが異なるため、レベルの低い店舗に頼むと期待する結果が得られないこともあり得ます。

中には返却後すぐに壊れてしまうといったケースもあるので、店舗選びの際は十分な注意が必要となります。

メーカー修理保証の対象外となる

パソコン修理業者に依頼するデメリットには、「メーカー修理の保証が無効になってしまう」ということも挙げられるでしょう。

一般にパソコンのメーカー保証にはさまざまな注意事項があり、それに当てはまるものは対象外とされるようになっていますが、その中には改造を行ったと認められる場合も含めるのが通常です。

CPUやマザーボードなどのパーツの交換なども「改造」のケースに該当するため、たとえ修理目的であっても、実施した時点で保証対象外となってしまいます。この点はよく注意しておいた方が良いでしょう。