ホームルーターとは?メリット6選
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自宅のパソコンなどにインターネットをつなぐ際には、数種類あるインターネット回線のうちどれかを選ばなくてはなりません。近年導入が増えているのは光回線ですが、「ホームルーター」を選ぶケースも多くなっています。とは言え、ホームルーターがどういったものかということについては、あまり詳しく知らない方も少なくないでしょう。また、どのようなメリットがあるのかも気になるところだと思います。
本記事では、ホームルーターのサービス内容や導入のメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ホームルーターとは
「ホームルーター」とは、モバイル回線を利用してインターネットにつなぐ自宅据え置き型のルーターのことです。ルーター(router)は、パソコンなどの機器をインターネット回線に接続させるための中継器で、このうち自宅に据え置いて使用する種類のものを「ホームルーター」と呼びます。
モバイル回線を利用するルーターには「モバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)」も含まれますが、こちらは外に持ち運べる点でホームルーターと区別されます。ホームルーターは基本的に限られた場所でしか使えないものの、モバイルWi-Fiに比較してアンテナ感度が強く、広範囲での安定的な通信が可能で、なおかつ多数の機器を同時につなげられるという特徴があります。
メリット
モバイル回線を通じてインターネットに接続する据え置き型ルーターが「ホームルーター」ということですが、実際のところ、こちらを使う利点はどこにあるのでしょうか。ここからは、光回線やモバイルWi-Fiと比べた際のホームルーターのメリットについていくつか紹介していきます。
工事の必要がなく、すぐに使用できる
ホームルーターの大きなメリットとして、「設置のための工事が不要で、すぐに使用できる」という点が挙げられます。
光回線の場合、導入するにはケーブルをつなぐための工事が必要ですが、ホームルーターは設置にあたってどこかに手を加える必要などはありません。コンセントを挿せば使用可能な状態となるので、あとは設定を済ませれば、本格的にインターネットを使うことができます。
工事を経るとなると、開通までは1~2ヵ月ほどかかりますが、ホームルーターなら機器が届いたその日に利用を開始することができます。こうした手軽さは、ホームルーターならではの利点と言えます。
設定が簡単
ホームルーターのメリットとして、「設定が比較的簡単」という点も挙げられます。
一般的なホームルーターの設定は、次のような手順で行います。まずは、インターネットにつなぎたいデバイスのWi-Fi設定をオンにします。次にそれらデバイスのWi-Fi設定画面で「ホームルーターのネットワーク」を選択して、その後必要なパスワードを打ち込めば、設定は完了です。
複雑な配線なども要らず、わずかな手数で設定できるので、電気製品の設定に苦手意識を持つ人も苦労の心配はありません。
電波がモバイルWi-Fiに比べ安定している
モバイル回線を使うルーターにモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)も含まれることは上で述べましたが、こちらのタイプは持ち運べる分端末が小さいため、受信する電波が弱くなってしまうこともよくあります。特に障害物の多い室内では、この傾向が強まります。
一方、ホームルーターの場合は据え置き型で適度な大きさがあるため、アンテナも大きく電波も比較的安定しています。自宅内であれば、通常ほぼどこでも安定してインターネットを利用できますし、一台で多数のインターネット環境にも対応できるというメリットがあります。
固定回線に比べ初期費用が安い
インターネット回線の選択肢としては、光回線(固定回線)も代表的ですが、こちらは導入に工事が必要となります。工事費は事業者や状況によって異なりますが、大体2~4万円ほどかかることもあります。
これに対しホームルーターは、コンセントを挿すだけで設置できるため、数万円の工事費用を払う必要がありません。端末代に関しても、実質無料となるケースが多くなっており、初期費用をかなり抑えることができます。
この点は、ホームルーターの主要なメリットの1つと言えるでしょう。
同時に多くの機器に接続できる
上でも述べた通り、ホームルーターはモバイルWi-Fiよりも多くの機器に同時接続することができます。この点もまた、主要なメリットの1つに数えられます。
同時に接続できる端末の最大数は、機種によって異なりますが、ホームルーターであれば20~128台、多くが30台以上つなぐことができます。メジャーなモデルだと、64台ほどです。これに対しモバイルWi-Fiの場合は、10~16台ほどが同時接続の限界となります。
この点から見て、自宅にパソコンやタブレットなどのデバイスを多く持つという家庭の場合、ホームルーターの方が使い勝手が良いということが言えます。
引っ越しても使える
通常のホームルーターは外出先で使うことはできないものの、引っ越し先では使えるケースが多くなっています。
これは、引っ越し先が端末の対応エリア内であることが条件ですが、該当していれば簡単な手続きだけで再び使用することができます。もちろん、引っ越し先でも設置はコンセントを挿すだけで済みます。転勤などの頻度が多いという方にとっては、この点は小さくないメリットでしょう。
ホームルーターの引越し手続きの方法は、サービスごとに多少異なるので、事前にチェックしておきましょう。対応エリアの確認については、各会社の公式サイトから行うことができます。