貸切バスを利用するメリット・デメリット10選

貸切バスを利用するメリット・デメリット10選

合宿や集団での旅行といったイベントの場合、移動手段として考えられる選択肢はいくつかあります。電車や車の分乗などは代表的なところですが、「貸切バス」もその1つに挙げられます。文字通りバスを借り切って目的地まで運んでもらうサービスで、法人・個人問わず利用が可能です。現在貸切バスの利用を考えている方も多いと思いますが、初めての場合は利点や難点をよく知っておきたいところでしょう。

本記事ではそうした方のために、貸切バスを利用するメリットとデメリットについて解説します。

メリット

大人数がまとまって移動できる

貸切バス利用の主要なメリットとして挙げられるのは、「大勢がまとまって移動できる」という点です。

公共交通機関やレンタカーを利用する場合、人数が多いと複数の車両に分散されるため、集合に時間がかかるなど効率が良くありません。また、観光地で運行するループバスなどだと、希望日時の座席に空きがなく、全員が乗れないといった事態も起こりがちです。

一方貸切バスであれば、大人数でも1つの車両で全員が移動できて効率的ですし、予約さえしっかりしていれば、移動当日に空席の心配をする必要もなくなります。

集合・解散場所の設定が自由

貸切バスを申し込む際には、利用者側が乗降場所を決めるのが通常です。これが自由に設定できるのも、貸切バスを利用する主なメリットの1つにあたります。

乗降場所の設定は、基本的にバスを停められるところならどこでも構いません。駅や会社・学校などの近くに設定すれば、大勢のメンバーでも集合しやすいので便利です。また、複数の乗降場所を設けることが可能なので、無駄な移動を省けるという点でも優れています。ゴルフ旅行など大きな荷物を伴う場合には、特に重宝でしょう。

ただ、バスの停車場所には制限があり、駅前などは指定できない点は要注意です。

乗り換えの必要がない

「乗り換えずに目的地まで行ける」という点も、貸切バスを利用するメリットの1つです。

公共交通機関での移動では、大抵の場合で乗り換えを必要とします。これはルートの観点で見ると、遠回りになることも多いなどあまり効率的ではありません。スケジュールの点で見ても、ダイヤに左右されるため無駄な時間を費やしがちです。

これに対し貸切バスの場合は、あらかじめ設定したルートで目的地まで直行することができます。途中の乗り降りを挟むわずらわしさがない点は、かなりの利点と言えるでしょう。

コストが割安

貸切バスと聞くと、何となく費用が高くつきそうなイメージがありますが、これは必ずしも正しくありません。貸切バスの料金システムは、主にバスのサイズと走行距離、そして時間に応じて決まる仕組みです。目的地などによるものの、バスの規模に応じた人数での利用であれば、むしろ公共交通機関に比較して割安になるケースが多くなっています。

たとえば東京から軽井沢への移動であれば、新幹線なら1人あたり往復1万円以上かかります。一方、45名で大型バスを12時間レンタルした場合の料金は、1人当たり往復3,600円ほどです。もちろん、時期や曜日などによって相場は大きく変わりますので一概には言えませんが、こうした点も、貸切バスのメリットにあたります。

荷物の大きさなどが気にならない

旅行に必要な荷物の大きさなどを気にしなくてよい点も、貸切バスのメリットと言えます。

一般的な旅行でも手荷物はかなり気になるもので、公共交通機関では置き場所の確保に苦労するケースが多くなっています。ましてスポーツ合宿やゴルフ旅行などとなると、そのわずらわしさはかなりのものでしょう。

その点貸切バスであれば、ほかの乗客に気兼ねなく大きな荷物を持ち込むことができます。大型バスには座席下に貫通式のトランクが数本備わっているので、かなりの大荷物でも収納可能です。座席スペースにゆとりができ、目的地まで快適に過ごすことができます。

運転の負担がない

家族旅行や社員旅行を車で行う際には、メンバーのうち誰かが運転手役を務めることになるのが通常です。この労力は決して小さくなく、とりわけ運転できる人が限られる場合は、一部にのみ負担が偏って不公平感を生む原因になります。

それに対し貸切バスでは、バス会社側が運転手を手配してくれるので、利用者は全員リラックスした状態で過ごすことができます。この点もかなりのメリットと言えるでしょう。
なお、運転手の手配は拘束時間などの条件に応じて「ワンマン」と「ツーマン」に分かれるので、その点は事前の確認が必要です。

時間の有効活用が可能

スポーツの強化合宿や会社の親睦会など、貸切バスを借りるシチュエーションはさまざまでしょうが、目的ごとに車内での時間を有効に使えるというメリットもあります。

たとえば強化合宿であれば、スケジュール確認を車内でしておくことで無駄が省けますし、試合に向けての作戦会議・メンバー発表の場としても使えます。備え付けのモニターを使って、相手チームの研究を行うことも可能です。一方親睦会が目的なら、車内時間をさっそく親睦に充てるのも良いでしょう。

このような行為を公共交通機関で行うのは、ほかの乗客の手前なかなか困難ですが、貸切バスであれば集中して取り組むことができます。

プライベート空間が得られる

貸切バスの大きなメリットに含まれるのが、「プライベート空間が確保できる」という点です。

ツアーバスなどでの移動の場合、見ず知らずの人と1つの空間を共有しなくてはなりません。これはどうしても気兼ねなどを生み、意識しない部分で披露を溜めることにつながります。

一方貸切バスの場合は、車内がまるごとプライベートな空間となるため、こうした気苦労が不要です。アルコール類を含めた飲食も自由なので、ごくリラックスした気分で過ごすことができます。

デメリット

人数によっては割高になることも

貸切バスのメリットに「コストの割安さ」があると述べましたが、これはどんな場合も当てはまるわけではありません。人数が少ないと、却ってコストが高くつく場合もあります。

基本的に貸切バスの利用は、顧客側の都合次第で何人からでも可能となっています。極端に言えば、1名だけでも利用することができます。
しかし、貸切バスの料金はバスの種類(規模)や走行距離などで決まってくるので、人数があまりに少ないと、1人当たりの負担は予想以上に大きくなってしまいます。

こうしたデメリットがあるので、貸切バスの利用に際しては、あらかじめ利用人数と1人当たりの料金を把握してから検討するのがおすすめです。

駐車場の手配が必要

貸切バスの手配にあたっては、利用者側が行うべき作業がいくつかあります。バスの予約や料金の支払いはもちろんのこと、人数と荷物量の確認も必要です。さらに、行き先のバス駐車場の確認と手配も、利用者自身が行わなくてはなりません。

宿泊先などにバス駐車場が備わっているかどうか確認し、あればすぐに予約します。ない場合は、その近くで専用の駐車場がないか宿泊先の施設に尋ねたり、ネット検索などによって探すことになります。

こうした手間は見落としがちなデメリットですが、事前にしっかり踏まえておく必要があります。

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