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エアコンは不要な時は意識しないものの、必要なのに使えないという時には、その重要性が急に大きく認識されてきます。まさに今エアコンの故障で困っている方もいると思いますが、その中には、さらに「どこに修理を頼めばよいか」「どうやって業者を選べば良いか」という悩みを抱えているケースも多いのではないでしょうか。
本記事では、エアコン修理を依頼できる業者の種類を解説するとともに、修理業者選びのポイントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンの修理を依頼を依頼できる業者
エアコンが壊れた時、修理を依頼できる業者はいくつかの種類に分けられます。それぞれ特徴が異なっており、ケースによって適切な選択肢は異なります。主な依頼先の種類は以下の3つになりますが、一つずつ見ていきましょう。
購入先の家電量販店
エアコン修理を依頼できる業者としては、まず「購入した先の家電量販店」が挙げられます。
大手家電量販店によるエアコン販売では、エアコンメーカーの保証だけでなく、その店独自の保証を付けるケースが多くなっています。修理保証の期間内であれば、購入したお店に連絡することで、無料で修理をお願いすることができます。
具体的な保証内容は店舗によって異なりますが、長ければ10年間の無料保証を受けることも可能です。こうした長期保証の加入は忘れている可能性もあるので、修理が必要になった場合、真っ先にその点について確認した方が良いでしょう。
エアコンメーカー
エアコン修理の依頼先としては、「エアコンメーカー」も候補に入ります。
メーカー各社は、自社の製品に対する修理サービスを提供しており、依頼すれば対応してもらえるケースが多くなっています。問い合わせ方法や問い合わせ先はメーカーごとに異なるので、各社のホームページなどをチェックしてみてください。
メーカーによる修理の利点としては、知識や技術などの点で優れており、修理までの日数も比較的短めなどの点が挙げられます。ただ、保証期間を過ぎると有償となり、コストが高くつく可能性がある点は要注意です。
エアコン修理業者
エアコン修理は家電量販店やメーカーだけでなく、その他の業者にも依頼することが可能です。必要な技能や資格があれば誰でも修理に携わることができ、実際にさまざまな業者がサービスを提供しています。
こうした一般の業者の場合、エアコン修理を専門に手掛けるところや、家電修理に幅広く対応するところなど形態はさまざまです。いずれにしても、費用はメーカーの有償修理より安く済む場合が多くなっています。また、機種や年式を問わず対応してくれる点もメリットの1つです。
その一方で、サービスの質は業者によりバラつきがちなので、依頼先選びは慎重に行う必要があります。
選び方
上ではエアコン修理を依頼できる業者の種類について見ましたが、実際に依頼するとなると、どのように選んでよいかで迷いがちなところです。ここからは、3つ目の紹介したエアコン修理業者の選び方のポイントを具体的に解説していきたいと思います。
現地調査の有無で選ぶ
エアコン修理業者の選び方で大事なポイントとして、「現地調査を行ってくれるか」の確認が挙げられます。
精密機械であるエアコンは、多様な箇所で不具合が出る可能性があります。修理にあたって詳細な故障個所の特定は不可欠ですが、それには現地調査が最も有効な手段となります。実際に製品を調べてみることで正確に原因を見極められ、適切で効率的な対処が可能となります。
一方、中には現地に足を運ばず、電話口などの状況説明のみで判断を下す業者もいます。こうした業者の場合、見立て外れで修理当日に対応できなかったり、費用が余分にかかってしまうなどの不手際が多いので要注意です。
見積りが無料のところを選ぶ
見積りが有料か無料か確認しておくことも、エアコンの修理業者を選ぶ上で大切なポイントになります。
エアコンの修理費用については、現地調査時に見積りを出してもらえることが一般的です。ただ、それに際して費用が発生するケースも少なくありません。金額は2,000円ほどで、出張費や人件費などの名目となることもあります。
これに対し、見積りを無料で行っている業者も多くあります。こうした業者をピックアップして見積りを取れば、複数の業者を比較しやすく、コストを抑えるのに役立ちます。また、最終的にエアコンの交換という手段も選択しやすくなるメリットがあります。
余分なコストをかけないところを選ぶ
エアコン修理を依頼する方の中には、近く買い替える予定で今はとりあえず動きさえすればよく、必要最小限の修理で結構という要望も多いでしょう。
また、単純に「余計な部品の交換費用も料金に含まれるのではないか」と不安になる向きも多いと思います。
エアコンは複雑な機構を持つ製品なだけに、素人ではどこまでが故障に直接関係している部品なのか、どこからがそうではないのかの見極めは難しくなっています。そのため、修理範囲は業者の判断に委ねがちですが、上記のようなことを考えれば、この点もきちんと確認が必要です。
対策としては、必要最小限の修理内容を提案してくれる業者を選ぶことが有効になります。見積りの際、その点について質してみましょう。
対応速度の速さで選ぶ
エアコンは使用頻度が時期によって偏る家電で、必要なタイミングで使えないとかなり困ったことになります。単に不便なだけでなく、場合によっては生命にもかかわるので、故障はなるべく早く直さなくてはなりません。
こうしたことを考えると、依頼への対応スピードは、修理業者を選ぶ上で重要なポイントとなります。できるだけ早く現地調査に来てくれる業者を選ぶのが良いでしょう。ただ、繁忙期にはどの業者も忙しくなるため、すぐには応じられないケースも多くなっています。そのため、本格的な使用シーズンに入る前に動作確認をしておくのがおすすめです。
修理実績の多さで選ぶ
エアコン修理業者選びで意識しておきたいポイントには、「修理実績の豊富さ」も含まれます。
当然ながら、修理実績を多く持つ業者ほど、確実な作業が期待できます。実績については、業者のホームページに掲載されるケースも多いので、そちらで確認してみてください。今までの実績が細かく記載されている業者は、比較的信頼度が高いと考えて良いでしょう。
またエアコン修理では、場合により資格を求められる作業が必要となります。具体的には「溶接」「フロンガス取り扱い」「電気工事士」の3つですが、こうした資格を持つかどうかも併せて確認しておきましょう。
修理対応の丁寧さで選ぶ
もっとも重要なポイントですが、エアコン修理業者を選ぶ上では、「修理対応が丁寧であること」に留意する必要があります。
もちろんコストの安さなども大事ですが、肝心の修理作業がおろそかでは意味がありません。精密さを欠いた作業をするような業者を選ぶと、故障が直らないままという可能性もありますし、別の不具合を引き起こすおそれもあります。また、他の家電・家具に傷や汚れをつけてしまうかもしれません。
その業者の作業の質を知るには、口コミをチェックするのが役立ちます。SNS等で実際の利用者の声を探し、問題がないかどうかしっかり確認しておきましょう。
アフターサービスや保証の有無で選ぶ
エアコンに限りませんが、一度修理を行っても、また同じ箇所に不具合や故障が出る可能性はつきまといます。そうなった場合、修理費用を前と同じに支払うのは、やはり気持ちとして納得しがたいところです。
このような問題への対処法として、エアコン修理業者を選ぶ際には、「修理後のアフターサービスや保証」について確認しておくことが役立ちます。業者の中には、修理後同じ箇所に不具合が生じた場合は補償に応じたり、一ヵ月以内の症状再発について無償で修理対応するといったところもあるので、そうした点をよく確かめておきましょう。
このような保証制度があることで安心できますし、業者が自らの作業に自信を持っているかどうか目安をつけることもできます。