記事の種類9選
記事の種類9選
近年は集客やブランディングなどの施策において、動画コンテンツの導入例が増えていますが、それでも中心的な位置を占めているのは、依然として文章で構成される記事コンテンツです。ただ、一口に記事コンテンツと言っても、その種類は多岐に及んでいます。目的に合う記事を作成するには、それら種類ごとの特徴について知っておかなくてはなりません。
本記事では、記事の種類として代表的な9つを挙げて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コラム記事
「コラム(column)」は、もともと「円柱」を意味する言葉ですが、その後新聞の端の欄に載せられる短い文章を指すようになりました。現在のWebライティングの分野では、「ライター個人の感想や分析を取り入れた、あるものについての評論文」の意味で使われています。
客観的な事実のみを書くのではなく、書き手の経験や独自視点が反映されている点が特徴です。
こちらの種類の記事は、なるべく多くの人に読んでもらうことで、サイトの認知度を高めることに主な目的があります。そのため執筆の際は、読者の共感や興味をいかにそそるかが重要になってきます。
ニュース記事
その名の通り、世界各地で起こっているその時点での最新の出来事についての情報を、多角的に伝えるのがニュース記事になります。扱うジャンルは、政治、経済から社会、科学、スポーツ、芸能など、多岐にわたります。
こちらの種類の記事で何より求められるのは、速報性と正確性です。現時点で明らかになっていることを、できる限り正確に、かつ短時間で読者に届けることが重視されます。各種専門メディアや大手ニュースサイトのほか、企業の公式サイトなどにおいても掲載されています。
インタビュー記事
インタビュー記事は、ある人物の来歴や活動状況、考え方などを取材し、その結果を一連の文章としてまとめたものを指します。インタビュイー(取材を受ける人)の口から、直接その経験やものの見方などを伝えるのが特徴のコンテンツで、読者の共感や興味を得やすいため、各方面で活用されています。
一口にインタビュー記事といっても、対談、Q&A、三人称など、形式は複数あります。また、記事内容はインタビュアーを務める人の意識や個性に左右される部分も大きくなっています。
事例紹介記事
事例紹介記事とは、特定の事例やあるものごとについての実際の経験などに材を取り、その内容を記事化したものです。たとえば新規プロジェクトの成功事例や、サービスの導入事例、顧客体験談などがトピックとして扱われます。読者はその具体的内容を通じて、さまざまな学びや気づきなどを得られる点が特徴となっています。
読者の信頼を得やすいコンテンツであることから、やはり各種のサイトで活用されています。執筆に際しては、徹底した下調べや綿密なインタビューが必要となります。
商品紹介記事
商品紹介記事は、文字通りある商品・サービスの性能や特徴等の情報を、読者に紹介するためのものです。その製品やブランドの認知度を高めたり、消費者の購入意欲を刺激することが主な目的で、ECサイトや情報サイトなど、さまざまなメディアに掲載されています。
購入につなげることが主眼のため、執筆においてはそれによってもたらされるベネフィット(利益や効果)を、詳しく伝えることが求められます。写真だけではイメージしにくいその商品の特長を、どれだけ具体的に示せるかが鍵となります。
レビュー・評価記事
ある商品やサービスについて、実際の体験を通して多角的に検証・評価し、それを文章化してまとめたのがレビュー・評価記事になります。「レビュー(review)」は、「評論」や「批評」を意味する言葉です。
この種類の記事は、その商品やサービスを購入するか迷っている人に向けて、最終的な判断材料となる情報を提供することに主な目的があります。読者の信頼を得ることが重要となるため、執筆の際は良い点のみを羅列するのではなく、改善を要する点などにも公平に触れることが求められます。
まとめ記事
まとめ記事は、商品・サービスなどの特定のテーマに基づく情報を、まとめて紹介するコンテンツになります。タイトルに「~する方法10選」などとある記事は、一般にまとめ記事に分類できます。ランキング形式となることも多く、その場合は「おすすめ○○ランキングTOP30」といったタイトルが冠されます。
読者が興味はあるものの、自分で一から調べるには手間のかかることがらについて、比較的手早く知れるようなボリュームに整理してあるのが特徴です。高い集客効果を見込めるコンテンツですが、制作に相応の時間と労力が必要という難点もあります。
ノウハウ・解説系記事
あるものごとのやり方や言葉の意味、働きの仕組みなどについて深く掘り下げ、それを文章化したのがノウハウ・解説系の記事になります。記事を通じ各テーマの最新情報や正しい知識を読者が得られるのが、この種類の記事の特徴です。投資やプログラミング、料理、DIYなどさまざまな分野で、この手の記事が書かれています。
読者の疑問や困りごとの解決に直接役立つということで、高いニーズを誇っています。コンテンツSEOに取り入れられる機会も多くなっていますが、それだけに競合が多く、検索上位を獲得するのが容易でないという難点もあります。
調査・分析レポート記事
ある特定のテーマについて調査を実施し、その結果や導かれることがらの考察などを文章にまとめたのが、調査・分析レポート記事になります。たとえば、製品・サービスの市場調査の実施状況と、その結果の分析や今後の対策の提案などが、内容として記載されます。
製品・サービスの顧客満足度向上など、具体的な目的に役立てるための記事であり、データに基づく客観的な分析が中心となります。主な対象読者は、各分野の研究者やビジネスエキスパートといった、詳細な知見を求める人びとです。