引越しの手伝いサービスのメリット・デメリット7選
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引越しの必要が生じた時、多くの場合で「引越し専門業者への依頼」が選択肢として浮かぶと思います。しかし、近年はもう1つの選択肢として、「引越し手伝いサービスの利用」も人気が高まっています。主に便利屋の業務の一環として提供されるサービスですが、どういう特徴があるのでしょうか。利用を検討している方としては、長所や短所をしっかり踏まえておきたいところでしょう。
本記事では、引越しの手伝いサービスのメリット・デメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
引越し業者より安く頼める場合も
便利屋の引越し手伝いサービスを利用するメリットとしては、「引越し専門業者よりも費用が少なく済むことがある」という点が挙げられます。
引越し業者の場合、料金は荷物を運ぶ時間や距離、量などに応じて変化するシステムとなっています。実際に荷物を運ぶ時間あるいは距離で基準運賃が決められており、これに実費(有料道路利用料など)や附帯サービス料などが加わる仕組みです。
一方、便利屋による引越し手伝いサービスの料金システムは、「〇時間〇円」という具合に時間制となることが通常です。そのため、比較的近場への引越しや荷物の少ない引越しの場合は、こちらの方が費用が安くなるケースが多くなっています。
夜間でも対応可能
便利屋による引越し手伝いサービスのメリットとして、「夜間対応が可能」ということも挙げられます。
引越し業者でも夜間作業に対応しているところはありますが、すべてではありません。夜間の作業では、作業員やトラックを特別に手配する必要が生じるため、対応できる業者が限られるのが実情です。
それに対し、便利屋の多くは24時間営業していることから、夜間の引越しでも問題なく引越しを手伝ってもらえるケースが珍しくありません。なるべく目立たずに作業を済ませたい場合でも、事情に合わせて柔軟に対応してくれることが通常です。
細かい作業のみの依頼も可能
引越し専門業者による引越しの場合、請負可能な作業範囲はあらかじめ決まっており、それ以外の細かい指定はしにくいことが通常です。そのため、ちょっとした作業のみ頼みたいという場合には不向きな選択肢となっています。
一方、便利屋が手掛ける引越し手伝いサービスは、要望に比較的柔軟に対応してくれる点が特徴となっています。作業範囲も厳格に決まっているわけではなく、現場ごとに変えられるので、「搬出のみ」「搬入のみ」といった細かい指定もしやすいメリットがあります。
掃除や廃品処分にも対応してくれる
上でも述べたように、引越し業者のサービスは決まった範囲内での対応となることが多く、融通を利かせて細かい要望に応えてもらえる期待はあまりありません。たとえば荷物搬出後簡単に掃除してほしいという依頼には、対応しないことが通常です。
これに対し便利屋の引越し手伝いサービスでは、利用者の要望に幅広く応えられるケースが多くなっています。部屋の掃除はもちろん、不要な品の回収・処分も頼めることが一般的です。別々にそれらの専門業者を呼ぶ必要がない点は、大きなメリットと言えるでしょう。
急な依頼でも対応してもらいやすい
「急な依頼に対応してもらえる可能性が高い」という点も、便利屋の引越し手伝いサービスのメリットの1つです。
引越し業者も急ぎの依頼の対応自体はしていますが、これは運よくトラックに空きがある場合のみで、そうでないことも多いのが実際のところです。まして引越しシーズンの繁忙期となると、即日対応などはほぼ無理と考えた方が良いでしょう。
一方、便利屋の多くは小規模経営で小回りが利くことから、利用者の要望に柔軟に対応しやすい特徴があります。当日や翌日などの急ぎの引越しの要望に対しても、すぐに駆け付けてもらえる確率が高くなっています。
デメリット
料金が高額につくことも
便利屋による引越し手伝いサービスで要注意なのが、「場合によっては料金が高くつくことがある」という点です。
上でも触れたように、便利屋の料金システムは通常時間制です。一定の時間内で済むのあれば、柔軟な作業に対応してもらえて割安につきますが、時間自体が長くなるとこの限りではありません。かえって引越し業者に頼んだ方がお得ということにもなってしまいます。
こうしたデメリットを避けるには、なるべく最小限の時間で済むよう、余計な仕事は頼まないことが大事です。必要な作業内容について、あらかじめしっかり吟味した上で便利屋へ依頼するようにしましょう。
トラブル時に賠償が受けられないおそれも
便利屋の引越し手伝いサービスのデメリットでは、「トラブル時に賠償してもらえない可能性」も無視できないでしょう。
引越し専門業者の場合、作業に際して荷物や建物などに被害が生じると、保険による賠償を受けられるのが通常です。そのため、万が一の場合も比較的安心ですが、便利屋の場合はやや事情が異なります。損害保険に未加入という業者も少なくなく、こうしたところに依頼すると、トラブル時に問題が複雑化してしまうおそれがあります。
このリスクを回避するには、事前の対策が重要となります。問い合わせ時に損害保険への加入を確かめるのはもちろんのこと、見積り時などに少しでも怪しいと感じられる部分があれば、依頼は控えるのが賢明です。