表具屋(表具店)と建具屋(建具店)、畳屋(畳店)の違い

表具屋(表具店)と建具屋(建具店)、畳屋(畳店)の違い

表具屋(表具店)と建具屋(建具店)、畳屋(畳店)の違い

和室の内装に関わる仕事には、いくつかの種類があります。「表具屋(表具店)」「建具屋(建具店)」「畳屋(畳店)」の3つはその代表例ですが、これらはそのイメージから、混同して把握されるケースも少なくありません。ただ、この3つの職種は本来明確に異なるものであり、依頼の際はそれぞれの仕事内容について、しっかり踏まえておく必要があります。

本記事では、「表具屋」「建具屋」「畳店」の違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

表具屋

「表具」は、表に布や紙を張ることで仕立てる各種の物を指す言葉です。ふすまや障子、衝立、屏風、画帖、掛け軸、巻物、額装などが、その具体例になります。こうした物を仕立てることを「表装」と言い、表装を手掛ける職人を「表具師」と呼びます。
つまり「表具屋(表具店)」は、表装を主な仕事として請け負う表具師の営む店舗ということになります。「経師(きょうじ)屋」と呼ばれることもあります。

表具屋と畳屋は、ほとんど関係がありません。一方、建具屋はふすまや障子などの骨組みの製作を手掛ける点で、表具屋と一部関連しています。

建具屋

戸や障子、ふすま、窓といった、室内などの仕切りの役割を果たす設備を、総称して「建具」と呼んでいます。こうした建具の製作や取り付けといった仕事を手掛ける業者が、「建具屋(建具店)」になります。

上でも触れたように、建具屋はふすまや障子の骨となる、木枠の工作を主に担当しています。一方、表具屋は建具屋の作った骨に、紙や布を張るのが仕事です。表具屋がふすまや障子の製作依頼を受けた場合は、適切な骨の判断をした上で、それについての発注を建具屋に行います。

なお、障子やふすまの張替えは、表具屋の一般的な仕事内容に含まれますが、建具屋の場合は張替えに対応しないケースも多くなっています。

畳屋

「畳屋(畳店)」とは、文字通り畳の製作・販売・メンテナンスを手掛けている店舗のことです。また、そうした仕事をする人についても言います。

畳屋と表具屋は、イメージ的に混同されることもありますが、具体的な仕事内容を見ると、実際はほとんど関係のない職種と言えます。表具屋が前述のように、障子やふすま、屏風などを扱うのに対し、畳屋は畳を扱うのが本来の仕事になります。当然、建具屋とも仕事内容は異なります。

近年は、畳屋が障子やふすまの張替えを手掛けるなどのケースも見られますが、あくまで本職は異なる点は踏まえておいた方が良いでしょう。

利用料も0、中間マージンも0で複数の業者を比較

利用料も中間マージンも完全無料

比較.netとは

無料で使える比較マッチングサイト